2020年12月01日
「ゲートキーパー養成研修」
昨日の議会終了後、町担当職員が講師となり
ゲートキーパー養成研修を受ける。
日本の自殺の現状は平成10年に急増し3万人を超えて以降、
高い水準を推移してきたが、平成22年以降減少傾向となり、
平成30年で19425人(男性13668人、女性5757人)となっている。
静岡県の令和元年の年齢階級別死因順位は
10代、20代、30代が自殺が1位となっている。
自殺の原因は
健康問題が一番高く、
次いで経済・生活問題となっている。
自殺対策の基本理念
・自殺は「個人の問題」ではなく「社会の問題」
・自殺は、その多くが追い込まれた末の死
・誰でも起こりうる危機
コロナ禍における自殺の動向
・例年と比べ、6月までの自殺者数は減少
7月以降増加
・女性の自殺が増加
・自殺報道の影響と考えられる自殺が増加
・8月に女子高生の自殺が増加
ゲートキーパーの役割
気付く→声掛け・聴く→つなぐ→見守る→
死にたいと思ったときに誰に相談した?
・「相談しなった」50.0%
・「家族・親族」32.4%
・「友人・同僚」16.2%
うつ病の初診での症状
・睡眠障害
・疲労感、倦怠感
(うつ病は7~8人に一人)
積極的傾聴技法
・繰り返す:相手の感情を繰り返す「悲しかった」→「悲しかったんですね」
・言い換える:気持ちを汲み取って言い換える「急に言われた驚いた」→「急に言われると驚きますよね」
・明確化する:反復技法と言い換えを駆使し、本人が抱える問題を明確化していく
・沈黙に対処する:沈黙で焦らない・相手の様子を観察し、考えを巡らせているようなら待つ
・希望を確認する:本人、支援者ができること、できそうなことを確認する
・出来ていることにフォーカスを当てる:問題の渦中にあっても、良い部分・頑張っている部分など「強み」を探し共有する
ゲートキーパーの心得
1.自ら相手とかかわるための心の準備をする
「今から相手の話を聴く」という心の準備をすることが大切です。心の準備ができていないと、相手の話に動揺したり、拒絶するというような不適切な対応をとってしまう場合も少なくありません。
2.温かみのある対応をする
悩みを抱えている人は苦労を抱え、辛い状況に陥っているため、穏やかで温かみのある対応が原則です。温かみのある対応は困難を抱えている人の大きな支援になります。
3.真剣に聴いているという姿勢を相手に伝える
相手にしっかりと向きあう、相手の話に相づちをうつ、などこちらが真剣に聴いているという姿勢が相手に伝わることが大切です。相手は支援者の聴く姿勢により、悩みを話すことが促され、安心して悩みを話すことができるようになります。
4.相手の話を聴く
最初に話を聴く場合には、相手が体験したことや考えていること、感じていることを十分に聴きましょう。正しいかどうか、良いか悪いかを判断したり、批判はしないようにしましょう。「話を聴くだけでは何もならない」と感じる支援者もいますが、傾聴は危機にある人への最大の支援です。「話を聴いてもらうだけで安心した」とおっしゃられる方も多いです。
5.ねぎらう
話をしてくれること、死にたい気持ちを打ち明けてくれたことをねぎらうとよいでしょう。また、たとえ本人の失敗から至った困難でも、これまで苦労してきたことをねぎらうことが大切です。
6.心配していることを伝える
悩んでいる状況を無視せずに、相手の状況を心配していることを伝えましょう。
7.わかりやすく、かつゆっくりと話をする
悩んでいる人はいろいろな感情が沸き起こるため、一度にまくしたてるような話は理解できず、また受け止められない場合があります。穏やかな態度で、普段話すスピードの半分くらいのつもりで話すことが大切です。また、相手の反応を見ながら、一言一言話すことも必要です。
8.一緒に考えることが支援
一人で悩みを抱えている人は、孤独感や絶望感を感じているため、支援者が話をよく聴き、一緒に悩み、考えること自体が支援になります。支援者の中には、「自分は支援など何もできない」と思う方もいらっしゃいますが、一緒に考えてくれる人がいることは、孤立を防ぎ、安心を与えます。
9.準備やスキルアップも大切
日頃から自殺対策や相談窓口のリーフレットを持参したり、スキルアップの研修を受けたり、新聞等のニュースに関心を払っていることなどは、いざ対応する、という場面で役立ちます。問題の解決に日頃得ている情報が役立つ場合があります。
10.自分が相談にのって困ったときのつなぎ先を知っておく
全ての問題を解決できる支援者はいません。どこに相談したらよいか、地域の相談窓口等を事前に確認しておくとよいでしょう。
11.ゲートキーパー自身の健康管理、悩み相談も大切
支援者自身が安心して暮らせることも大切です。また、日頃から健康面にも注意を払いましょう。休養や日頃のストレス対処も大切です。自らが困ったときには信頼できる人に相談しましょう。
<相談窓口>予約制
〇「精神保健福祉総合相談」静岡県東部健康福祉センター 055-920-2087
医師によるこころの病気や悩みの相談
〇「こころの健康相談会」清水町福祉介護課障害福祉係 055-981-8204
精神科認定看護師によるこころの病気や悩み相談
ゲートキーパー養成研修を受ける。
日本の自殺の現状は平成10年に急増し3万人を超えて以降、
高い水準を推移してきたが、平成22年以降減少傾向となり、
平成30年で19425人(男性13668人、女性5757人)となっている。
静岡県の令和元年の年齢階級別死因順位は
10代、20代、30代が自殺が1位となっている。
自殺の原因は
健康問題が一番高く、
次いで経済・生活問題となっている。
自殺対策の基本理念
・自殺は「個人の問題」ではなく「社会の問題」
・自殺は、その多くが追い込まれた末の死
・誰でも起こりうる危機
コロナ禍における自殺の動向
・例年と比べ、6月までの自殺者数は減少
7月以降増加
・女性の自殺が増加
・自殺報道の影響と考えられる自殺が増加
・8月に女子高生の自殺が増加
ゲートキーパーの役割
気付く→声掛け・聴く→つなぐ→見守る→
死にたいと思ったときに誰に相談した?
・「相談しなった」50.0%
・「家族・親族」32.4%
・「友人・同僚」16.2%
うつ病の初診での症状
・睡眠障害
・疲労感、倦怠感
(うつ病は7~8人に一人)
積極的傾聴技法
・繰り返す:相手の感情を繰り返す「悲しかった」→「悲しかったんですね」
・言い換える:気持ちを汲み取って言い換える「急に言われた驚いた」→「急に言われると驚きますよね」
・明確化する:反復技法と言い換えを駆使し、本人が抱える問題を明確化していく
・沈黙に対処する:沈黙で焦らない・相手の様子を観察し、考えを巡らせているようなら待つ
・希望を確認する:本人、支援者ができること、できそうなことを確認する
・出来ていることにフォーカスを当てる:問題の渦中にあっても、良い部分・頑張っている部分など「強み」を探し共有する
ゲートキーパーの心得
1.自ら相手とかかわるための心の準備をする
「今から相手の話を聴く」という心の準備をすることが大切です。心の準備ができていないと、相手の話に動揺したり、拒絶するというような不適切な対応をとってしまう場合も少なくありません。
2.温かみのある対応をする
悩みを抱えている人は苦労を抱え、辛い状況に陥っているため、穏やかで温かみのある対応が原則です。温かみのある対応は困難を抱えている人の大きな支援になります。
3.真剣に聴いているという姿勢を相手に伝える
相手にしっかりと向きあう、相手の話に相づちをうつ、などこちらが真剣に聴いているという姿勢が相手に伝わることが大切です。相手は支援者の聴く姿勢により、悩みを話すことが促され、安心して悩みを話すことができるようになります。
4.相手の話を聴く
最初に話を聴く場合には、相手が体験したことや考えていること、感じていることを十分に聴きましょう。正しいかどうか、良いか悪いかを判断したり、批判はしないようにしましょう。「話を聴くだけでは何もならない」と感じる支援者もいますが、傾聴は危機にある人への最大の支援です。「話を聴いてもらうだけで安心した」とおっしゃられる方も多いです。
5.ねぎらう
話をしてくれること、死にたい気持ちを打ち明けてくれたことをねぎらうとよいでしょう。また、たとえ本人の失敗から至った困難でも、これまで苦労してきたことをねぎらうことが大切です。
6.心配していることを伝える
悩んでいる状況を無視せずに、相手の状況を心配していることを伝えましょう。
7.わかりやすく、かつゆっくりと話をする
悩んでいる人はいろいろな感情が沸き起こるため、一度にまくしたてるような話は理解できず、また受け止められない場合があります。穏やかな態度で、普段話すスピードの半分くらいのつもりで話すことが大切です。また、相手の反応を見ながら、一言一言話すことも必要です。
8.一緒に考えることが支援
一人で悩みを抱えている人は、孤独感や絶望感を感じているため、支援者が話をよく聴き、一緒に悩み、考えること自体が支援になります。支援者の中には、「自分は支援など何もできない」と思う方もいらっしゃいますが、一緒に考えてくれる人がいることは、孤立を防ぎ、安心を与えます。
9.準備やスキルアップも大切
日頃から自殺対策や相談窓口のリーフレットを持参したり、スキルアップの研修を受けたり、新聞等のニュースに関心を払っていることなどは、いざ対応する、という場面で役立ちます。問題の解決に日頃得ている情報が役立つ場合があります。
10.自分が相談にのって困ったときのつなぎ先を知っておく
全ての問題を解決できる支援者はいません。どこに相談したらよいか、地域の相談窓口等を事前に確認しておくとよいでしょう。
11.ゲートキーパー自身の健康管理、悩み相談も大切
支援者自身が安心して暮らせることも大切です。また、日頃から健康面にも注意を払いましょう。休養や日頃のストレス対処も大切です。自らが困ったときには信頼できる人に相談しましょう。
<相談窓口>予約制
〇「精神保健福祉総合相談」静岡県東部健康福祉センター 055-920-2087
医師によるこころの病気や悩みの相談
〇「こころの健康相談会」清水町福祉介護課障害福祉係 055-981-8204
精神科認定看護師によるこころの病気や悩み相談