2015年06月17日
6月議会閉会
本日で、6月議会が閉会し、すべての議案が原案通り可決成立した。
主な事業として
〇証明書コンビニ交付システム改修業務 540千円
来年1月からこれまでのコンビニでの住民票・印鑑証明書の交付に加え、税証明書の交付も受けられるようになる。
〇臨時福祉給付金 25,800千円
昨年度も実施された臨時福祉給付金であるが、昨年度は1万円であったが、今年度は6,000円。
5千円加算金(老齢基礎年金等)はなくなるが、子育て世帯臨時特例給付金と併せて申請することは可能となる。
8月以降の申請受付を予定し、申請期間は6か月ほど。
〇子育て世帯臨時特例給付金 14,550千円
昨年度も実施された子育て世帯臨時特例給付金であるが、昨年度は1万円であったが、今年度は3,000円。
中学3年生までで児童手当制度における所得制限額に満たない人が対象。
対象となる方には、まもなく書類が届く予定。
〇柿田川公園整備工事費 48,000千円
これまでのエントランス、芝生広場の整備に続き、南側の湧水広場の整備工事
〇静岡新聞等データベース使用料 252千円
町図書館に新たにパソコンを設置し、静岡新聞と日本経済新聞の新聞記事検索の利用ができるようになる。
7月中には設置できる予定。
〇温水プール天井改修工事費 33,000千円
つり天井の温水プールの天井の改修工事。
10月~12月まで予定。その間の温水プールの使用はできないがトレーニング室等は利用可能。
下記、本年度の施政方針
**************
本日、ここに平成27年清水町議会第2回定例会が開催され、平成27年度の補正予算案並びに関係諸議案を御審議いただくに当たり、私の町政に対する基本的な考え方と主要な施策の概要を申し述べ、町民の皆様並びに議員各位になお一層の御理解と御協力をお願い申し上げる次第であります。
~はじめに~
私は、本年4月に執行された町長選挙において、議員各位と共に、町民の信託をいただき、三度町長の任にあたることとなり、託された責任の重さに改めて身の引き締まる思いであります。町民の負託に応え、暮らし満足度が高く住み続けたくなるまちづくりを目指し、更なる町政の発展に全力で取り組んでまいる所存であります。町民の皆様並びに議員各位におかれましては、引き続き御指導、御鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
~これからの町政運営に向けて~
さて、平成19年に町政をお預かりして以来、2期8年間「主人公は町民」の揺るぎない考えのもと、ごみ・し尿の安定的な処理や公共施設の耐震化など、喫緊の行政課題に真摯に取り組みつつ、景気低迷により税収が伸びない中で、課題を一つひとつ解決しながらも、健全財政の堅持に努めてまいりました。
この間、特に重点的に取り組むべき課題として「子育て支援の充実」、「公共施設の耐震化」、「社会基盤の整備」という3つのテーマを掲げ、それぞれの分野で概ね所期の目標を達成することができました。
また、平成25年度には、町制施行50周年という大きな節目を迎え、様々な記念事業を実施する中で、協働のまちづくりの精神を培うことができたことは、我が町の未来への大きな財産であると確信しております。
これまでの施策の成果を有効に生かし、町を更に発展させていくために、昨年3月、この場で「ひとの元気」、「地域 ま ち の元気」を喚起することを主要テーマとする施政方針を申し上げました。
折しも時代は、超少子高齢化を伴う人口減少社会の到来に直面し、まち・ひと・しごと創生総合戦略の展開に表されるように、国を挙げて地方創生の重要性が叫ばれており、「ひとの元気」、「地域 ま ち の元気」と掲げた我が町の方向性は、成長戦略としての時代の潮流に合致し、先駆性があったのではないかと考えております。
このような中で、新しい半世紀、未来へ向けた3期目の町政の基本姿勢として、「めざせ 暮らし満足度日本一の町」を大目標として掲げ、これに向けた様々な満足度を5つの柱に体系化し、それぞれの分野の施策を着実に実施していくことといたします。
~町政運営の重点分野~
まず、その第1の柱は「町民サービスの満足度」であります。
これまでも申し上げてまいりましたように、「主人公は町民」であり、行政は町民という顧客に向けた最大のサービス業であることを再認識した上で、常に親切・丁寧な対応に徹し、加えて、いつもありがとうの心を寄り添わせる質の高い行政サービスの提供に努めてまいります。
このためには、行政改革と情報公開の更なる推進が不可欠であり、財政運営を多角的に検証し、徹底した経費節減を図るとともに、公平・公正な行政サービスの提供を心がけてまいります。
また、町民の利便性向上のため実施しております日曜開庁につきましても、更なるニーズにお応えできるよう、サービスの拡充を検討してまいります。
第2の柱は「子育ての満足度」であります。
子育て支援の充実に関しましては、こども医療費自己負担の一部助成の年齢拡大や放課後児童教室の各小学校への完備など、これまでも注力してまいりました。近隣市町のサービス水準はもとより、全国の自治体があの手この手のアイデアでサービス合戦を繰り広げている中、我が町も更なる子育て支援の充実に向け、新たに幼稚園、保育所保育料について、在園児に限らず第2子の半額、第3子以降の無料化や地域型保育の小規模保育所の誘致などによる、共働き世代への子育て支援などに取り組んでまいります。
第3の柱は「働く喜びの満足度」であります。
地方自治体にとって、地域の活力を維持向上していくためには、産業振興施策は最も重要な施策であります。
一方で、民間活力や市場規模などの要素に影響されることから、とりわけ規模の小さい町村レベルにとっては、なかなか有効な施策が打ちにくい現実があります。
しかしながら、県東部地域の高い潜在力の中心的位置に存する我が町の自然的、都市的な資源の活用を図り、産業の活力、働く喜びを実感できるまちづくりを積極的に進めてまいります。
このため、役場組織に観光や産業の振興に特化する部署を新たに設置し、産業及び企業の実態調査を実施するとともに、柿田川をはじめとする様々な既存集積などを新たな視点から観光資源として掘り起こしていくほか、地場産品の6次産業化など新たなビジネスチャンスの創出の支援に積極的に取り組んでまいります。
第4の柱は「自然環境・生活空間の満足度」であります。
申し上げるまでもなく、世界文化遺産富士山の恵みを受け、県東部の命の泉である、国指定の天然記念物「柿田川」は、将来によりよい姿で受け継いでいかなければならない我が町の宝であります。
この優れた自然環境を有効に活用することはもちろん、緑と潤いにあふれる自然環境と沿道商業の活力や閑静に立ち並ぶ住宅街などの都市的環境が良い調和を持って共存している、この比類ない恵まれた生活環境を内外に情報発信し、定住人口の確保、ひいては町のあらたな活力の発信源として生かしてまいります。
また、町の活力は、その町に住む人々の健康的かつ文化的な生活から生み出されてくるものだと確信しております。
このため、環境美化や自然保護への取り組みを町民と一体となって進めるとともに、文化芸術やスポーツに気軽に親しむことができるような環境整備を進めてまいります。
第5の柱は「老後まで安心の満足度」であります。
近年どの自治体にとっても重要なテーマは、様々な角度からの安全安心を実感できるまちづくりにあると思っております。このことは、同時に地方自治体の知恵比べの様相を呈していることを意味しており、いかにこの分野で特色を打ち出していけるかが、住む場や働く場として、その町を選択する大きな基準のひとつになるものと認識しております。
これまでも、福祉や防災などで安心と安全を前面に打ち出してまいりましたが、従来に増して幅広く安全安心のまちづくりを進め、定住人口の増加を目指す取り組みを進めてまいります。
このため、高齢者福祉や障がい者福祉のさらなる充実をはじめ、人にやさしい道路づくりや公共交通の利便性の向上などにより、歩いて暮らせるまちづくりを進めてまいります。
これまで申し上げた5つの柱を3期目の町政運営の重点テーマとしながら、第4次総合計画に掲げる将来都市像である「笑顔があふれ ここちよく 住み続けたくなるまち・清水町」の実現に向け、従来の取組を更に発展させるべく、誠心誠意取り組んでまいります。
ただ今、申しあげました町政の基本的な考え方に基づき、平成27年度の主要施策につきまして、第4次総合計画の6つの基本目標の順にその大要を御説明申し上げます。
~人がふれあい快適で住みよいまち~
まず、一つ目の基本目標「人がふれあい快適で住みよいまち」に向けた施策についてであります。
町民の意見や要望をまちづくりに生かす環境整備につきましては、開かれた行政を継続するため、引き続き、気軽に相談できる窓口を運営していくとともに、コンビニエンスストアでの証明書交付サービスにつきましては、更なる住民サービスの向上を図るため、住民票等の証明書の交付に加え、税証明書の交付につきましても来年1月から開始することとしております。
また、広報広聴事業の充実のためエフエムぬまづ株式会社に出資し、公共性の高いラジオ放送等を活用した迅速で分かりやすい情報の発信を進めてまいります。
快適な生活環境の整備につきましては、公共交通機関の充実と渋滞の緩和のため、町内循環バス路線の見直しや、町営住宅の長寿命化計画に基づく外壁及び屋根の長寿命化工事のための実施設計を行ってまいります。
町民の快適な生活環境の維持につきましては、引き続き、公共下水道の整備を計画的に推進してまいります。
~安全で安心して暮らせるまち~
次に、二つ目の基本目標「安全で安心して暮らせるまち」に向けた施策についてであります。
災害に強いまちづくりにつきましては、防災行政無線のデジタル化のほか、防災活動拠点の一つとなる町体育館へ非常用発電機の設置工事や柿田橋の橋梁補修工事、治水機能向上のための必要な水路改修を行ってまいります。
安心して通行できるまちづくりにつきましては、堂庭地先の町道752号線や柿田地先の町道24号線の整備を進めるほか、徳倉地先の町道6号線整備の早期完了を目指してまいります。
犯罪のない明るいまちづくりにつきましては、引き続き、警察関係機関との連携を中心に、町民と一丸となって防犯意識の高揚や防犯体制の強化を図り、青少年等の健全な育成に努めてまいります。
消防・救急につきましては、4市3町の広域による駿東伊豆消防組合での業務が開始される平成28年4月に向け、指令センターや消防・救急無線のデジタル化などを進め、消防・救急体制の向上を図ってまいります。
~元気な子どもの声が聞こえるまち~
次に、三つ目の基本目標、「元気な子どもの声が聞こえるまち」に向けた施策についてであります。
子育て支援につきましては、子ども・子育て支援法の施行に伴い、町立幼稚園での預かり保育の条件を緩和するほか、保育所保育料の所得階層を8区分から16区分へ拡充し、きめ細かな対応に心掛けてまいります。
また、保護者ニーズと適切なサービスの提供や相談体制の充実を目的として、子ども・子育てコンシェルジュを配置するとともに、引き続き、町立保育所や子育て総合支援センター等を運営する一方で、民間保育施設の活動支援を実施し相談・支援体制の充実を図ってまいります。
放課後児童教室につきましては、利用希望者のニーズに対応するため、対象を小学校6年生までに拡大し、仕事と子育ての両立を支援してまいります。
学校の施設整備につきましては、小学校給食棟の老朽化に伴い計画的な改修を進めるため、まず、南小学校給食棟の改築に向けた実施設計を行ってまいります。
~健やかで生きがいを持てるまち~
次に、四つ目の基本目標、「健やかで生きがいを持てるまち」に向けた施策についてであります。
健康づくりにつきましては、引き続き、感染症の発生と蔓延を予防するため予防接種事業の推進を図り、今年度からは高齢者肺炎球菌予防接種の助成対象年齢を引下げ、事業の拡充を図ってまいります。
地域・障がい者福祉につきましては、築後25年を迎え大規模改修が必要となる福祉センターを誰でも使いやすい施設とするための実施設計を行うとともに、柿田川作業所についても、利用者の安全性と作業環境を考慮した改修工事を行ってまいります。
生涯学習・文化振興・スポーツ振興につきましては、学習・文化・スポーツの振興支援を推進し、満足度の向上に努めてまいります。
特に、今年で3回目となります公道周回型自転車競技である、清水町クリテリウム大会について、全国へ発信できる事業を目指し、引き続き開催してまいります。
~自然と共生し環境にやさしいまち~
次に、五つ目の基本目標「自然と共生し環境にやさしいまち」に向けた施策についてであります。
自然と共生している柿田川の環境整備につきましては、柿田川公園の湧水広場の改修工事を行い、国指定の天然記念物に登録された柿田川をより一層PRし、交流人口の増加につなげるよう努めてまいります。
ごみの減量化・リサイクル化につきましては、引き続き、安定的な事業推進に取り組んでまいります。
特に、今年の10月から、プラスチックごみの収集を毎週行うとともに、埋立ごみの収集を月2回へ増やし、町民の利便性の向上を図ってまいります。
~産業の活力に満ちたにぎわいのあるまち~
次に、六つ目の基本目標「産業の活力に満ちたにぎわいのあるまち」についてであります。
産業振興につきましては、新たに中小企業者が実施する県外PR、設備投資、人材育成に係る事業を支援するため、その費用の一部を助成する中小企業支援の制度を創設し、企業の誘致・留置や雇用の創出、地域経済の活性化に努めてまいります。
町のイメージキャラクター「ゆうすいくん」につきましては、関連グッズを製作するとともに、イベントなどにおいてPRに努め、「ゆうすいくん」を
活用した町の情報発信を進めてまいります。
また、伊豆半島ジオパークのジオサイトである柿田川、本城山、丸池の貴重な自然環境の保全を進めながら、本年9月の世界認定に向け他の市町とも連携を進め、観光資源としての活用を図ってまいります。
行政改革の面では、一層の経費削減に努めつつ、第4次清水町行政改革大綱の終了に伴う新たな大綱及び実施計画の策定を行ってまいります。
また、公共施設等総合管理計画を策定するため、公共の建物の現状や課題の把握・分析を行うための調査業務を2カ年かけて実施してまいります。
更に、今年度は、第4次清水町総合計画前期計画の最終年となることから、各事業を総括し、後期計画を策定してまいります。
組織面では、行政課題に対応しつつ、町民ニーズに合ったサービスを提供する効率的な組織として強化・改善を図るため、本年10月を目途に機構改革を行ってまいります。
~結びに~
以上、平成27年度の町政運営に対する基本的な考え方と主要な施策について、その概要を御説明申し上げました。
この結果、骨格予算として編成した平成27年度当初予算に、本定例議会に御提案させていただきました補正予算を合せた一般会計の総額は、95億2,434万4千円となり、一般会計と同様に本定例会に御提案させていただいた、公共下水道事業特別会計の補正予算を合せた特別会計の総額73億6,719万2千円を合計いたしますと、168億9,153万6千円となり、全体の予算規模を平成26年度当初予算と比較いたしますと4.5%の増となっております。
なお、町政を取り巻く課題は山積し、地方創生を始めとする新たなニーズへの対応が求められている折、町内全域にわたる地区懇談会や各種団体との意見交換を行い、各地区等から寄せられる民意にお応えするよう、各般に亘る行政課題の一つひとつに真摯に対応し、暮らし満足度日本一の町の実現に向け取り組んでまいります。
町民の皆様並びに議員各位におかれましては、なお一層の御支援、御協力を賜りますよう、重ねてお願い申し上げ、平成27年度に臨む施政方針とさせていただきます。
主な事業として
〇証明書コンビニ交付システム改修業務 540千円
来年1月からこれまでのコンビニでの住民票・印鑑証明書の交付に加え、税証明書の交付も受けられるようになる。
〇臨時福祉給付金 25,800千円
昨年度も実施された臨時福祉給付金であるが、昨年度は1万円であったが、今年度は6,000円。
5千円加算金(老齢基礎年金等)はなくなるが、子育て世帯臨時特例給付金と併せて申請することは可能となる。
8月以降の申請受付を予定し、申請期間は6か月ほど。
〇子育て世帯臨時特例給付金 14,550千円
昨年度も実施された子育て世帯臨時特例給付金であるが、昨年度は1万円であったが、今年度は3,000円。
中学3年生までで児童手当制度における所得制限額に満たない人が対象。
対象となる方には、まもなく書類が届く予定。
〇柿田川公園整備工事費 48,000千円
これまでのエントランス、芝生広場の整備に続き、南側の湧水広場の整備工事
〇静岡新聞等データベース使用料 252千円
町図書館に新たにパソコンを設置し、静岡新聞と日本経済新聞の新聞記事検索の利用ができるようになる。
7月中には設置できる予定。
〇温水プール天井改修工事費 33,000千円
つり天井の温水プールの天井の改修工事。
10月~12月まで予定。その間の温水プールの使用はできないがトレーニング室等は利用可能。
下記、本年度の施政方針
**************
本日、ここに平成27年清水町議会第2回定例会が開催され、平成27年度の補正予算案並びに関係諸議案を御審議いただくに当たり、私の町政に対する基本的な考え方と主要な施策の概要を申し述べ、町民の皆様並びに議員各位になお一層の御理解と御協力をお願い申し上げる次第であります。
~はじめに~
私は、本年4月に執行された町長選挙において、議員各位と共に、町民の信託をいただき、三度町長の任にあたることとなり、託された責任の重さに改めて身の引き締まる思いであります。町民の負託に応え、暮らし満足度が高く住み続けたくなるまちづくりを目指し、更なる町政の発展に全力で取り組んでまいる所存であります。町民の皆様並びに議員各位におかれましては、引き続き御指導、御鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
~これからの町政運営に向けて~
さて、平成19年に町政をお預かりして以来、2期8年間「主人公は町民」の揺るぎない考えのもと、ごみ・し尿の安定的な処理や公共施設の耐震化など、喫緊の行政課題に真摯に取り組みつつ、景気低迷により税収が伸びない中で、課題を一つひとつ解決しながらも、健全財政の堅持に努めてまいりました。
この間、特に重点的に取り組むべき課題として「子育て支援の充実」、「公共施設の耐震化」、「社会基盤の整備」という3つのテーマを掲げ、それぞれの分野で概ね所期の目標を達成することができました。
また、平成25年度には、町制施行50周年という大きな節目を迎え、様々な記念事業を実施する中で、協働のまちづくりの精神を培うことができたことは、我が町の未来への大きな財産であると確信しております。
これまでの施策の成果を有効に生かし、町を更に発展させていくために、昨年3月、この場で「ひとの元気」、「地域 ま ち の元気」を喚起することを主要テーマとする施政方針を申し上げました。
折しも時代は、超少子高齢化を伴う人口減少社会の到来に直面し、まち・ひと・しごと創生総合戦略の展開に表されるように、国を挙げて地方創生の重要性が叫ばれており、「ひとの元気」、「地域 ま ち の元気」と掲げた我が町の方向性は、成長戦略としての時代の潮流に合致し、先駆性があったのではないかと考えております。
このような中で、新しい半世紀、未来へ向けた3期目の町政の基本姿勢として、「めざせ 暮らし満足度日本一の町」を大目標として掲げ、これに向けた様々な満足度を5つの柱に体系化し、それぞれの分野の施策を着実に実施していくことといたします。
~町政運営の重点分野~
まず、その第1の柱は「町民サービスの満足度」であります。
これまでも申し上げてまいりましたように、「主人公は町民」であり、行政は町民という顧客に向けた最大のサービス業であることを再認識した上で、常に親切・丁寧な対応に徹し、加えて、いつもありがとうの心を寄り添わせる質の高い行政サービスの提供に努めてまいります。
このためには、行政改革と情報公開の更なる推進が不可欠であり、財政運営を多角的に検証し、徹底した経費節減を図るとともに、公平・公正な行政サービスの提供を心がけてまいります。
また、町民の利便性向上のため実施しております日曜開庁につきましても、更なるニーズにお応えできるよう、サービスの拡充を検討してまいります。
第2の柱は「子育ての満足度」であります。
子育て支援の充実に関しましては、こども医療費自己負担の一部助成の年齢拡大や放課後児童教室の各小学校への完備など、これまでも注力してまいりました。近隣市町のサービス水準はもとより、全国の自治体があの手この手のアイデアでサービス合戦を繰り広げている中、我が町も更なる子育て支援の充実に向け、新たに幼稚園、保育所保育料について、在園児に限らず第2子の半額、第3子以降の無料化や地域型保育の小規模保育所の誘致などによる、共働き世代への子育て支援などに取り組んでまいります。
第3の柱は「働く喜びの満足度」であります。
地方自治体にとって、地域の活力を維持向上していくためには、産業振興施策は最も重要な施策であります。
一方で、民間活力や市場規模などの要素に影響されることから、とりわけ規模の小さい町村レベルにとっては、なかなか有効な施策が打ちにくい現実があります。
しかしながら、県東部地域の高い潜在力の中心的位置に存する我が町の自然的、都市的な資源の活用を図り、産業の活力、働く喜びを実感できるまちづくりを積極的に進めてまいります。
このため、役場組織に観光や産業の振興に特化する部署を新たに設置し、産業及び企業の実態調査を実施するとともに、柿田川をはじめとする様々な既存集積などを新たな視点から観光資源として掘り起こしていくほか、地場産品の6次産業化など新たなビジネスチャンスの創出の支援に積極的に取り組んでまいります。
第4の柱は「自然環境・生活空間の満足度」であります。
申し上げるまでもなく、世界文化遺産富士山の恵みを受け、県東部の命の泉である、国指定の天然記念物「柿田川」は、将来によりよい姿で受け継いでいかなければならない我が町の宝であります。
この優れた自然環境を有効に活用することはもちろん、緑と潤いにあふれる自然環境と沿道商業の活力や閑静に立ち並ぶ住宅街などの都市的環境が良い調和を持って共存している、この比類ない恵まれた生活環境を内外に情報発信し、定住人口の確保、ひいては町のあらたな活力の発信源として生かしてまいります。
また、町の活力は、その町に住む人々の健康的かつ文化的な生活から生み出されてくるものだと確信しております。
このため、環境美化や自然保護への取り組みを町民と一体となって進めるとともに、文化芸術やスポーツに気軽に親しむことができるような環境整備を進めてまいります。
第5の柱は「老後まで安心の満足度」であります。
近年どの自治体にとっても重要なテーマは、様々な角度からの安全安心を実感できるまちづくりにあると思っております。このことは、同時に地方自治体の知恵比べの様相を呈していることを意味しており、いかにこの分野で特色を打ち出していけるかが、住む場や働く場として、その町を選択する大きな基準のひとつになるものと認識しております。
これまでも、福祉や防災などで安心と安全を前面に打ち出してまいりましたが、従来に増して幅広く安全安心のまちづくりを進め、定住人口の増加を目指す取り組みを進めてまいります。
このため、高齢者福祉や障がい者福祉のさらなる充実をはじめ、人にやさしい道路づくりや公共交通の利便性の向上などにより、歩いて暮らせるまちづくりを進めてまいります。
これまで申し上げた5つの柱を3期目の町政運営の重点テーマとしながら、第4次総合計画に掲げる将来都市像である「笑顔があふれ ここちよく 住み続けたくなるまち・清水町」の実現に向け、従来の取組を更に発展させるべく、誠心誠意取り組んでまいります。
ただ今、申しあげました町政の基本的な考え方に基づき、平成27年度の主要施策につきまして、第4次総合計画の6つの基本目標の順にその大要を御説明申し上げます。
~人がふれあい快適で住みよいまち~
まず、一つ目の基本目標「人がふれあい快適で住みよいまち」に向けた施策についてであります。
町民の意見や要望をまちづくりに生かす環境整備につきましては、開かれた行政を継続するため、引き続き、気軽に相談できる窓口を運営していくとともに、コンビニエンスストアでの証明書交付サービスにつきましては、更なる住民サービスの向上を図るため、住民票等の証明書の交付に加え、税証明書の交付につきましても来年1月から開始することとしております。
また、広報広聴事業の充実のためエフエムぬまづ株式会社に出資し、公共性の高いラジオ放送等を活用した迅速で分かりやすい情報の発信を進めてまいります。
快適な生活環境の整備につきましては、公共交通機関の充実と渋滞の緩和のため、町内循環バス路線の見直しや、町営住宅の長寿命化計画に基づく外壁及び屋根の長寿命化工事のための実施設計を行ってまいります。
町民の快適な生活環境の維持につきましては、引き続き、公共下水道の整備を計画的に推進してまいります。
~安全で安心して暮らせるまち~
次に、二つ目の基本目標「安全で安心して暮らせるまち」に向けた施策についてであります。
災害に強いまちづくりにつきましては、防災行政無線のデジタル化のほか、防災活動拠点の一つとなる町体育館へ非常用発電機の設置工事や柿田橋の橋梁補修工事、治水機能向上のための必要な水路改修を行ってまいります。
安心して通行できるまちづくりにつきましては、堂庭地先の町道752号線や柿田地先の町道24号線の整備を進めるほか、徳倉地先の町道6号線整備の早期完了を目指してまいります。
犯罪のない明るいまちづくりにつきましては、引き続き、警察関係機関との連携を中心に、町民と一丸となって防犯意識の高揚や防犯体制の強化を図り、青少年等の健全な育成に努めてまいります。
消防・救急につきましては、4市3町の広域による駿東伊豆消防組合での業務が開始される平成28年4月に向け、指令センターや消防・救急無線のデジタル化などを進め、消防・救急体制の向上を図ってまいります。
~元気な子どもの声が聞こえるまち~
次に、三つ目の基本目標、「元気な子どもの声が聞こえるまち」に向けた施策についてであります。
子育て支援につきましては、子ども・子育て支援法の施行に伴い、町立幼稚園での預かり保育の条件を緩和するほか、保育所保育料の所得階層を8区分から16区分へ拡充し、きめ細かな対応に心掛けてまいります。
また、保護者ニーズと適切なサービスの提供や相談体制の充実を目的として、子ども・子育てコンシェルジュを配置するとともに、引き続き、町立保育所や子育て総合支援センター等を運営する一方で、民間保育施設の活動支援を実施し相談・支援体制の充実を図ってまいります。
放課後児童教室につきましては、利用希望者のニーズに対応するため、対象を小学校6年生までに拡大し、仕事と子育ての両立を支援してまいります。
学校の施設整備につきましては、小学校給食棟の老朽化に伴い計画的な改修を進めるため、まず、南小学校給食棟の改築に向けた実施設計を行ってまいります。
~健やかで生きがいを持てるまち~
次に、四つ目の基本目標、「健やかで生きがいを持てるまち」に向けた施策についてであります。
健康づくりにつきましては、引き続き、感染症の発生と蔓延を予防するため予防接種事業の推進を図り、今年度からは高齢者肺炎球菌予防接種の助成対象年齢を引下げ、事業の拡充を図ってまいります。
地域・障がい者福祉につきましては、築後25年を迎え大規模改修が必要となる福祉センターを誰でも使いやすい施設とするための実施設計を行うとともに、柿田川作業所についても、利用者の安全性と作業環境を考慮した改修工事を行ってまいります。
生涯学習・文化振興・スポーツ振興につきましては、学習・文化・スポーツの振興支援を推進し、満足度の向上に努めてまいります。
特に、今年で3回目となります公道周回型自転車競技である、清水町クリテリウム大会について、全国へ発信できる事業を目指し、引き続き開催してまいります。
~自然と共生し環境にやさしいまち~
次に、五つ目の基本目標「自然と共生し環境にやさしいまち」に向けた施策についてであります。
自然と共生している柿田川の環境整備につきましては、柿田川公園の湧水広場の改修工事を行い、国指定の天然記念物に登録された柿田川をより一層PRし、交流人口の増加につなげるよう努めてまいります。
ごみの減量化・リサイクル化につきましては、引き続き、安定的な事業推進に取り組んでまいります。
特に、今年の10月から、プラスチックごみの収集を毎週行うとともに、埋立ごみの収集を月2回へ増やし、町民の利便性の向上を図ってまいります。
~産業の活力に満ちたにぎわいのあるまち~
次に、六つ目の基本目標「産業の活力に満ちたにぎわいのあるまち」についてであります。
産業振興につきましては、新たに中小企業者が実施する県外PR、設備投資、人材育成に係る事業を支援するため、その費用の一部を助成する中小企業支援の制度を創設し、企業の誘致・留置や雇用の創出、地域経済の活性化に努めてまいります。
町のイメージキャラクター「ゆうすいくん」につきましては、関連グッズを製作するとともに、イベントなどにおいてPRに努め、「ゆうすいくん」を
活用した町の情報発信を進めてまいります。
また、伊豆半島ジオパークのジオサイトである柿田川、本城山、丸池の貴重な自然環境の保全を進めながら、本年9月の世界認定に向け他の市町とも連携を進め、観光資源としての活用を図ってまいります。
行政改革の面では、一層の経費削減に努めつつ、第4次清水町行政改革大綱の終了に伴う新たな大綱及び実施計画の策定を行ってまいります。
また、公共施設等総合管理計画を策定するため、公共の建物の現状や課題の把握・分析を行うための調査業務を2カ年かけて実施してまいります。
更に、今年度は、第4次清水町総合計画前期計画の最終年となることから、各事業を総括し、後期計画を策定してまいります。
組織面では、行政課題に対応しつつ、町民ニーズに合ったサービスを提供する効率的な組織として強化・改善を図るため、本年10月を目途に機構改革を行ってまいります。
~結びに~
以上、平成27年度の町政運営に対する基本的な考え方と主要な施策について、その概要を御説明申し上げました。
この結果、骨格予算として編成した平成27年度当初予算に、本定例議会に御提案させていただきました補正予算を合せた一般会計の総額は、95億2,434万4千円となり、一般会計と同様に本定例会に御提案させていただいた、公共下水道事業特別会計の補正予算を合せた特別会計の総額73億6,719万2千円を合計いたしますと、168億9,153万6千円となり、全体の予算規模を平成26年度当初予算と比較いたしますと4.5%の増となっております。
なお、町政を取り巻く課題は山積し、地方創生を始めとする新たなニーズへの対応が求められている折、町内全域にわたる地区懇談会や各種団体との意見交換を行い、各地区等から寄せられる民意にお応えするよう、各般に亘る行政課題の一つひとつに真摯に対応し、暮らし満足度日本一の町の実現に向け取り組んでまいります。
町民の皆様並びに議員各位におかれましては、なお一層の御支援、御協力を賜りますよう、重ねてお願い申し上げ、平成27年度に臨む施政方針とさせていただきます。
Posted by 清水町議会議員 松浦俊介 at 17:49
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