＜総務建設委員会＞大阪府池田市視察研修（１）

今日は、池田市に来た。

池田市は、大阪府の北部、
兵庫県との境に位置し、
伊丹空港に隣接している。

人口は１０３，８５５人（平成２３年４月１日現在）で
面積は２２．０９平方km。

池田市では、地域分権制度と行政改革について
視察研修を行う。

池田市では平成１９年６月に
「池田市地域分権の推進に関する条例」が制定される。

この制度は、各小学校区ごとに設立された
「地域コミュニティ推進協議会」に、
個人市民税の概ね１％の範囲内で予算提案権を付与するものである。

この制度の導入の背景には、
○「地方自治区」制度の創設（H１６）
○「第２次地方分権改革（地方分権改革推進法）」制度の制定（H１８）
○「池田市みんなでつくるまちの基本条例」の制定（H１８）
などがある。

池田市には、１１の小学校区があり、
市民税約７０億円の１％の７，０００万円を
人口割で１１の地域コミュニティ推進協議会に配分している。

各地域コミュニティ推進協議会は、
公募により誰でも参加することができ
初年度で１１の協議会で４６５人の方が
参加した。

協議会からの予算提案は多岐にわたり、

○街路灯強化事業
○防犯カメラ設置事業
○安全パトロール実施事業
○高齢者等配食サービス補助事業
○校庭芝生化事業
○公園バスケットコート整備事業

などがある。

街路灯は、私道などへの要望もあり設置された。
公道ではなく、私道へ設置するのは
行政としてはできない取り組みである。

また、公園バスケット整備事業では、
高速道路の下に３on３のバスケットコートを作った。

ところが、バスケットボールの音や
子どもたちの声で周辺の住民から苦情が
市に寄せられた。

市は、その苦情を協議会で対応するようにしてもらい、
協議会で次回の予算提案で防音設備を設置することで
周辺住民の理解を得ることができた。

（つづく）