2011年05月24日
「丸のみ議会」ほぼ半数
下記、4月14日の朝日新聞
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「丸のみ議会」ほぼ半数
2011年04月14日
4年に1度、県内の多くの地方議員を選ぶ機会が訪れる統一地方選。自分たちに最も身近な「政治の場」である地方議会とは、どのような場所なのか。後半戦投開票日の24日を前に、地方議会のあり方を見つめ直す。
■少ない議員提案
憲法第93条第2項では「地方公共団体の長、その議会の議員及び法律の定めるその他の吏員は、その地方公共団体の住民が、直接これを選挙する」と定められている。国会と内閣の関係と違い、首長も直接選挙で選ばれる地方では首長と議会は対等で、双方が牽制(けんせい)し合うことが重要。とりわけ、知事や市町村長が提出する議案のチェックは議員にとっては大切な仕事の一つとなる。
朝日新聞社は1月、全国の自治体を対象に議会アンケートを行った。それによると、首長が提案した議案について、2007年1月から今年1月までの4年間で1本も修正や否決をしなかった、いわゆる「丸のみ」議会は県と35市町のうち、県(699本)や静岡市(1032本)など、半数近い16議会に上った。今月24日に議員選挙がある三島、富士両市や東伊豆、函南、清水各町も含まれる。
丸のみ議会以外でも、14議会で無修正可決が99%以上。無修正の割合が98・2%と最も低かった西伊豆町は、町長提案の325本のうち無修正で可決された議案は319本だった。
一方、議員が提案した議案は、どこの自治体でも首長提案の議案より極端に少ない傾向にある。県内で最も議員提案が多かったのは伊豆の国市で、4年間で83本(市長提案355本)が提出され、81本が可決された。伊豆市は、議員提案の議案が1本も無かった「無提案」議会だった。
提出された議案に対し、個々の議員がどのような態度を示したかは、有権者が議論の内容の一端を知るために重要な情報になる。しかし、多くの議会では、議員の賛否を明らかにしない「非公開」議会のままであるのが実情だ。
賛否が割れた議案に対する議員個人の賛否の公開の有無について、公開していると答えたのは熱海、島田、湖西、菊川、牧之原の各市と吉田、森両町の7市町のみだ。非公開の理由については、「議員の合意が得られていない」(三島市)、「採決は賛成の議員名を確認するものでない」(富士宮市)、「地元ケーブルテレビで中継している」(東伊豆町)などが挙げられた。
「丸のみ」「無提案」「非公開」のいずれにも当てはまる「3ない議会」は、県内ではかろうじて存在しなかった。(後藤遼太)
◇全国自治体議会アンケート 朝日新聞社が今年1月、国内の全1797地方議会(都道府県と市区町村)を対象に実施した。回収率100%。
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「丸のみ議会」というと
ただ単に行政当局側に追随している議会だというイメージと思われるが、
議案として出てくる前に一般質問等で当局側と議論をして
議会側の意見もとりあえられた形での議案になるケースもある。
出されたものを丸のみしているというより、
出される前に政策提案などをしていくことも
議員の腕の見せどころだ。
清水町議会の議員提案議案は、
8本でほとんどが議会改革に関するものである。
議員個人の賛否については、
人数のみ議会だよりに公開している。
個人的には、
誰でも傍聴できるのだから
別に非公開にしているという意識はない。
何か判断が分かれるような重要な議案については、
それぞれの議員が
自分の議会活動の中で
町民に対して明確な報告を特にすべきだとは思う。
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「丸のみ議会」ほぼ半数
2011年04月14日
4年に1度、県内の多くの地方議員を選ぶ機会が訪れる統一地方選。自分たちに最も身近な「政治の場」である地方議会とは、どのような場所なのか。後半戦投開票日の24日を前に、地方議会のあり方を見つめ直す。
■少ない議員提案
憲法第93条第2項では「地方公共団体の長、その議会の議員及び法律の定めるその他の吏員は、その地方公共団体の住民が、直接これを選挙する」と定められている。国会と内閣の関係と違い、首長も直接選挙で選ばれる地方では首長と議会は対等で、双方が牽制(けんせい)し合うことが重要。とりわけ、知事や市町村長が提出する議案のチェックは議員にとっては大切な仕事の一つとなる。
朝日新聞社は1月、全国の自治体を対象に議会アンケートを行った。それによると、首長が提案した議案について、2007年1月から今年1月までの4年間で1本も修正や否決をしなかった、いわゆる「丸のみ」議会は県と35市町のうち、県(699本)や静岡市(1032本)など、半数近い16議会に上った。今月24日に議員選挙がある三島、富士両市や東伊豆、函南、清水各町も含まれる。
丸のみ議会以外でも、14議会で無修正可決が99%以上。無修正の割合が98・2%と最も低かった西伊豆町は、町長提案の325本のうち無修正で可決された議案は319本だった。
一方、議員が提案した議案は、どこの自治体でも首長提案の議案より極端に少ない傾向にある。県内で最も議員提案が多かったのは伊豆の国市で、4年間で83本(市長提案355本)が提出され、81本が可決された。伊豆市は、議員提案の議案が1本も無かった「無提案」議会だった。
提出された議案に対し、個々の議員がどのような態度を示したかは、有権者が議論の内容の一端を知るために重要な情報になる。しかし、多くの議会では、議員の賛否を明らかにしない「非公開」議会のままであるのが実情だ。
賛否が割れた議案に対する議員個人の賛否の公開の有無について、公開していると答えたのは熱海、島田、湖西、菊川、牧之原の各市と吉田、森両町の7市町のみだ。非公開の理由については、「議員の合意が得られていない」(三島市)、「採決は賛成の議員名を確認するものでない」(富士宮市)、「地元ケーブルテレビで中継している」(東伊豆町)などが挙げられた。
「丸のみ」「無提案」「非公開」のいずれにも当てはまる「3ない議会」は、県内ではかろうじて存在しなかった。(後藤遼太)
◇全国自治体議会アンケート 朝日新聞社が今年1月、国内の全1797地方議会(都道府県と市区町村)を対象に実施した。回収率100%。
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「丸のみ議会」というと
ただ単に行政当局側に追随している議会だというイメージと思われるが、
議案として出てくる前に一般質問等で当局側と議論をして
議会側の意見もとりあえられた形での議案になるケースもある。
出されたものを丸のみしているというより、
出される前に政策提案などをしていくことも
議員の腕の見せどころだ。
清水町議会の議員提案議案は、
8本でほとんどが議会改革に関するものである。
議員個人の賛否については、
人数のみ議会だよりに公開している。
個人的には、
誰でも傍聴できるのだから
別に非公開にしているという意識はない。
何か判断が分かれるような重要な議案については、
それぞれの議員が
自分の議会活動の中で
町民に対して明確な報告を特にすべきだとは思う。
Posted by 清水町議会議員 松浦俊介 at 23:02
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