2009年01月29日

菊川市議会の議会基本条例の制定

下記、朝日新聞、静岡新聞、毎日新聞

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議会基本条例を可決 菊川市県内初
                    2009年01月29日 朝日新聞

 菊川市議会は28日、臨時会を開き、「市民に開かれた議会」をめざす市議会基本条例を賛成多数で可決した。早ければ月内にも施行される。議会基本条例は地方分権の流れの中で、全国では06年以降、三重など4県と27市町村で制定されている(7日現在、自治体議会改革フォーラム調べ)が、県内では菊川市が初めて。
(小里仁)

 同市議会は、25日に議員選挙が行われ、新議員が決まったばかり。28日は任期切れを翌日に控え、落選者1人、今期で退く7人を含む全議員22人で審議し、賛成13、反対8で可決した。

 条例は前文と9章22条からなる。「市民参加・市民との連携」として、会議の原則公開や、市民との意見交換の場を積極的にもつことを定めている。

 行政との関係では、本会議での質問について論点を明確にするために「一問一答」方式も採り入れ、市長らの反問権を認める。まちづくりの基本方針や、市民生活に重大な影響を及ぼすことが予想される計画や事業については、立案の経緯や、他の自治体との比較、財源措置や将来のコスト負担など7項目の説明を行政側に求める。

 条例制定の動きは、08年3月に市連合自治会から定数削減、機能の強化など「議会改革」を求める要望が出されたことがきっかけとなった。議会は6月定例会で、定数を22から17に減らすことを決めた。11月には市特別職報酬等審議会が議員の報酬引き上げと政務調査費の創設を答申。議会側も改革を迫られ、先進市の三重県伊賀市を視察するなどして検討を続けてきた。

 28日の討論では、賛成派は「会議が公開され、市民が議員を客観的に判断できるようになる」「問題があれば見直していけばよい」などと発言。反対派は「条例制定の必要性は否定しないが、市執行部との協議が不十分」「他の市でも制定まで2年かけている。今任期中にこだわらず、市民の声をもっと聞いて時間をかけて内容を練るべきだ」と主張した。

 菊川市議会によると、島田市も2月議会で条例案が提案される予定。静岡市、牧之原市も検討を進めているという。

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不正な口利き防止を宣言 菊川市議会が条例可決
                        01/28 14:55 静岡新聞

 菊川市議会は28日午前、臨時会を開き、議員発議の「市議会基本条例案」を賛成多数で可決した。市民向けの議会報告会の開催義務化や不正な口利きの防止など、議会運営や議員活動にかかわる基本事項を明文化した。同様の条例は、全国約30の県議会や市町議会で制定されているが、県内では初めて。早ければ今月中に施行される。
 現在の同市議会の任期は29日まで。条例案をめぐっては任期中の制定を目指す推進派と、さらなる議論を主張する慎重派の意見が対立していたが、数で上回る推進派が押し切った。臨時会では賛成の立場で4人、反対の立場で2人が討論し、採決の結果は賛成13、反対8だった。
 条例は前文で「公正性と透明性を確保し、市民に開かれた議会、市民参加を推進する議会を目指した活動のあるべき姿を定める」と宣言。具体的には、原則としてすべての会議を公開するほか、市民との意見交換の場となる「議会報告会」の開催の義務化などを盛り込んだ。
 また、議会と行政の緊張関係の保持に関しては、不正な口利きや働きかけを防ぐため、議員から市長など当局関係者への口頭の要請について、日時や内容、対応、経過などを記録した文書を作成することも定めた。
 昨年1月に設置された議会改革特別委員会が中心となり、先行している全国の議会の例を参考にしたり、連合自治会や市民グループなどとの意見交換も踏まえて条例案をまとめた。

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菊川市議会:県内初、議会基本条例制定案を可決 異例の任期満了前本会議 /静岡
                            1月29日11時0分配信 毎日新聞

 菊川市議会は28日、臨時会を開き議会基本条例制定案を賛成多数で可決した。任期満了(29日)を前日にした本会議開会は異例。議会基本条例は全国で約30自治体が制定しているが、県内では初めて。
 同条例は「開かれた議会」を目指し9章22条で構成。すべての会議を原則公開▽議会報告会で市民と意見交換する▽委員会審議の資料を積極的に公開――などと定めている。
 臨時会には25日の市議選に立候補しなかった議員7人と落選した1人を含む22人全員が出席。賛成13、反対8だった。議員発議による討論で賛成派は「市民参加が実現する」、反対派は「審議時間が不十分で新しい議会に審議を委ねるべきだ」などと主張した。【舟津進】

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県内初の議会基本条例の制定である。

議会基本条例の考えについては
また後日書くとして
今回の条例制定のタイミングについて疑問である。

市議会議員選挙が行われ、
22人中8人の議員が今月で任期を終えるとわかっていながら、
臨時議会を開いて無理矢理押し込んだ感がある。

賛否も半々とまではいかないが大多数の賛成でもないのに
議会の今後の活動に重大な条例を制定してしまった。

この条例に賛成した13人の議員のうち
任期を終える8人がどれだけ含まれているのかわからないが、
もし過半数に達するほどの人数が含まれるとすると
問題のような気がする。

自分が一度も議会基本条例の
ルールにのっとった議会を経験しないで任期を終えるからだ。

議会での反問権を受けることもなく、
議会報告会をすることもない。

常識的に考えるならそうした経験を重ねる覚悟を受けて、
自ら賛成の一票を投じる責任があるように思う。

また、市議会議員選挙がどのような選挙戦だったのかも気になる。
この議会基本条例制定を選挙公約などに掲げた議員が
どれだけいるのか?
現職は、その賛否を掲げて選挙戦を行ったのか?

その辺のところが気になる情報である。

ちなみに定数は17となり、現職14人、新人3人となったようだ。



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Posted by 清水町議会議員 松浦俊介 at 21:51 │議会関連

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