2014年08月28日

「発達障害者の支援を考える」議員連盟<会議・研修会>

今日は、「発達障害の支援を考える」議員連盟の会議・研修会が三島市消防本部であり参加。

現在、128人の議員が同連盟に入会していてうち52名の方が参加した。
「発達障害者の支援を考える」議員連盟<会議・研修会>
最初に宮沢正美会長から
「医療療育施設の設置に関する経過報告」
静岡県健康福祉部障害者支援局障害福祉課の南野剛課長から
「平成26年度発達障害児者に対する諸事業について」
静岡県発達障害者支援センターの岡田祐輔所長から
「発達障害者支援センターの現況とその役割について」
と題して説明がある。

現状として東部に医療・療育を伴う発達障害者支援センターの設置には、
医療人材の確保が一番のポイントであり、
そうした人材が少なく、
どう確保するかが今後の最重要課題との話であった。

その後、
「知的に高い自閉症の人の就労上の課題と支援」と題して
宇都宮大学教育学部徳悦支援教育専攻教授で
教育学博士の梅永雄二氏の講演を聴く。

自閉症の8割は知的障害があるが
知能の高い方もいて
特別支援学校に入れずに普通高校へ行っている方も多い。


そうした高機能自閉スペクトラム症の人は、
常識がないと言われ子どもの時から
虐待、いじめ、孤立、不登校、引きこもり、非行という課題に直面していく。

なので先生は、少年院での講演も多いという。

ニートが64万人いるが、
その4分の1が発達障害の方といわれている。

自閉症の方が退職してしまう理由には、
ハードスキル→仕事能力、作業能力
ソフトスキル→日常生活能力、対人関係能力(あいさつ・協調性・表情)、コミュニケーション能力

以上の2点の問題がある。

ただ、自閉症の方たちは、
「何をどのようにしたらいいかわからない」
「先の見通しを持つことができない」

ので、対人関係スキルを無理に教えると
高価な化粧品を買われたり、
宗教団体に入れられたり、
万引きの仲間にされたり、
サラ金に連れてかれてハンコを押されるなどさまざまなトラブルに巻き込まれる危険性がある。

それより大人が日常的に行う活動であるライフスキルを身につけることが重要である。

自閉症の人におけるライフスキルとは
○朝、決まった時間に自分で起きる
○顔を洗う
○朝食を作る
○歯を磨く
○髪をセットする
○着替える
○家の鍵をかける
○乗り物に乗ることができる

などの日常的なスキルから

○爪を切る
○選択をする
○ごみを出す
○掃除をする
○買い物をする

などの1週間のライフスキル

○散髪に行く
○公共料金などを支払う

などの1か月のライフスキルが必要である。

ちなみに栃木県には発達障害の方のための教習所があり、
教室を仕切ったり、教官も高圧的にならないよう指導しているという。

また、発達障害者のライフスキル支援として積極的に雇用している
良品計画や富士ソフトという会社の事例のDVDを視聴する。



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Posted by 清水町議会議員 松浦俊介 at 21:40 │障害者・障害児

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