2012年12月29日
<議員評価制度>廃止へ=熊本県五木村議会
下記、11月09日の熊本日日新聞
*******************
五木村、議員評価廃止へ 全国初導入も2年で
2012年11月09日 熊本日日新聞
議員評価制度を廃止することを決めた五木村議会の全員協議会=8日、五木村
五木村議会(定数10)は8日、議会全員協議会を開き、2010年に全国で初めて導入した議員評価制度を実質的に廃止することを決めた。12月定例会までに同制度を定めた条例の廃止や改正などを検討する。
同制度は、村議会議長が任命した評価委員(5人以内)が議員活動をチェックして5段階に評価。議員報酬の2割を評価に応じて成果配分する。
ところが2回目となった11年度の評価に関して今年4月、評価内容の答申前日にいずれも当時の評価委員長が議長自身の評価を個別に伝え、議長も他の9議員を独自に採点し、内容を評価委に伝えていたことが判明するなど混乱。さらに、評価委員も不在となった。
このため、村議会は先月から全員協議会を3回開き協議。「公正な評価が難しい。評価委員も不在で、なり手がない」などの意見が多く、実質的に廃止することを決めた。20日の全員協議会で条例の廃止か、改正のいずれにするかを決める。岩本員功議長は「廃止は非常に残念だが、新たな議会活性化策を見いだしたい」と述べた。
11年度に評価委員のアドバイザーを務めた県立大の桑原隆広教授(地方自治)は「地方議会の形がい化が叫ばれる中、住民が常に議員を監視し、議会活動に参加できる有意義な仕組みだった。議会改革の議論に一石を投じた取り組みだった」と話した。
県市町村行政課は「議会が自ら導入した制度であり、今後も状況を見守っていく」という。(後藤仁孝、岩崎健示)
*******************
昨年の2月26日の日記で五木村議会の
この取り組みについて記述した。
http://giin.i-ra.jp/d2010-02-26.html
その時の記事を引用すると
*************
成果給となるのは議員報酬の約2割。一般村議の場合、4月から月額21万3000円の報酬からこの分を差し引いた17万円を一律支給し、残り年間51万6000円は▽優秀(全額)▽良好(半額)▽普通(ゼロ)−−の3段階で支給する。査定は、村内外の有識者5人程度で構成する「評価委員会」(仮称)が、1年間の議会での質問内容や地域活動への参加実績などを元に評価する。議長、副議長も対象で、結果について異議申し立ては受け付けないという。
**************
非常に斬新な取り組みであったが、
議長と他の議員、議会と評価委員など人間関係が絡み合って
議員活動以外のことを気にしだしてしまうのかもしれない。
結局のところ思うのは、
議員間の報酬の差は、
議長、副議長、委員長など役職ごとでつけるしか方法はないと思うが、
あとは、議員の報酬は少し高いんじゃないかと思うくらいがいいだと思う。
人口規模にもよるが定数も鑑みた中で
優秀・有能な候補者が多数立候補し、
選挙で勝ち抜いた質の高い議員が、
それぞれの持ち味を存分に発揮し、
議会活動に取り組んでもらえれば、
役職以外で報酬に差をつける必要もないのかもしれない。
仕事に熱心でないと思われた議員は、
次回選挙で落選し、
熱意あふれる新人が出てくれば、
議会は自ずと活性化してくるのではないか。
*******************
五木村、議員評価廃止へ 全国初導入も2年で
2012年11月09日 熊本日日新聞
議員評価制度を廃止することを決めた五木村議会の全員協議会=8日、五木村
五木村議会(定数10)は8日、議会全員協議会を開き、2010年に全国で初めて導入した議員評価制度を実質的に廃止することを決めた。12月定例会までに同制度を定めた条例の廃止や改正などを検討する。
同制度は、村議会議長が任命した評価委員(5人以内)が議員活動をチェックして5段階に評価。議員報酬の2割を評価に応じて成果配分する。
ところが2回目となった11年度の評価に関して今年4月、評価内容の答申前日にいずれも当時の評価委員長が議長自身の評価を個別に伝え、議長も他の9議員を独自に採点し、内容を評価委に伝えていたことが判明するなど混乱。さらに、評価委員も不在となった。
このため、村議会は先月から全員協議会を3回開き協議。「公正な評価が難しい。評価委員も不在で、なり手がない」などの意見が多く、実質的に廃止することを決めた。20日の全員協議会で条例の廃止か、改正のいずれにするかを決める。岩本員功議長は「廃止は非常に残念だが、新たな議会活性化策を見いだしたい」と述べた。
11年度に評価委員のアドバイザーを務めた県立大の桑原隆広教授(地方自治)は「地方議会の形がい化が叫ばれる中、住民が常に議員を監視し、議会活動に参加できる有意義な仕組みだった。議会改革の議論に一石を投じた取り組みだった」と話した。
県市町村行政課は「議会が自ら導入した制度であり、今後も状況を見守っていく」という。(後藤仁孝、岩崎健示)
*******************
昨年の2月26日の日記で五木村議会の
この取り組みについて記述した。
http://giin.i-ra.jp/d2010-02-26.html
その時の記事を引用すると
*************
成果給となるのは議員報酬の約2割。一般村議の場合、4月から月額21万3000円の報酬からこの分を差し引いた17万円を一律支給し、残り年間51万6000円は▽優秀(全額)▽良好(半額)▽普通(ゼロ)−−の3段階で支給する。査定は、村内外の有識者5人程度で構成する「評価委員会」(仮称)が、1年間の議会での質問内容や地域活動への参加実績などを元に評価する。議長、副議長も対象で、結果について異議申し立ては受け付けないという。
**************
非常に斬新な取り組みであったが、
議長と他の議員、議会と評価委員など人間関係が絡み合って
議員活動以外のことを気にしだしてしまうのかもしれない。
結局のところ思うのは、
議員間の報酬の差は、
議長、副議長、委員長など役職ごとでつけるしか方法はないと思うが、
あとは、議員の報酬は少し高いんじゃないかと思うくらいがいいだと思う。
人口規模にもよるが定数も鑑みた中で
優秀・有能な候補者が多数立候補し、
選挙で勝ち抜いた質の高い議員が、
それぞれの持ち味を存分に発揮し、
議会活動に取り組んでもらえれば、
役職以外で報酬に差をつける必要もないのかもしれない。
仕事に熱心でないと思われた議員は、
次回選挙で落選し、
熱意あふれる新人が出てくれば、
議会は自ずと活性化してくるのではないか。
Posted by 清水町議会議員 松浦俊介 at 09:34
│議会改革