2012年01月15日
<議会基本条例>利益誘導の禁止確認@富士市議会
下記、12月29日の読売新聞と7日の静岡新聞
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利益誘導の禁止確認 基本条例順守を徹底-富士市議会
2012.01.07 静岡新聞 朝刊
富士市職員採用に際して市議が特定の受験者名などを市幹部に伝えていた問題を受けて同市議会は6日、会派代表者会議を開き、対策を協議した。特定の個人や企業への利益誘導行為は控え、市と議会の関係の透明性をうたった議会基本条例の順守の徹底を図ることを確認した。
同会議は非公開。市議会6会派の代表者と無会派の1人(傍聴)が参加した。終了後に取材に応じた稲葉寿利議長は「(採用試験で)頑張った者が外されることはあってはならない。利益誘導につながる要請はしないよう各会派に要請した」と述べた。
実際に依頼した市議の追及はしない方針。稲葉議長は「全議員36人が原点に戻り、襟をただす契機にしたい」とする一方で、「まだ議会基本条例を理解していない市民もおり、議員に頼めばという気持ちも残っている」と述べ、市民側の理解も求めた。
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職員採用で市議「働きかけ」
富士市 受験者名など告げる
(2011年12月29日 読売新聞)
富士市が募集した2012年度入庁の職員採用試験を巡り、現職の市議2人が市幹部に対し、受験者3人の氏名と受験番号を告げていたことがわかった。市議からの要望や依頼を市職員が記録した今年4月~11月25日の「市議会議員要請記録票」に記載されていた。市幹部は合否への影響を否定しているが、有識者からは「職員採用の働きかけとも取れる行為で、公平性をゆがめる」と批判が上がっている。
記録票は、今年4月施行の富士市議会基本条例に基づくもので、市議からの依頼の透明性確保のために、市職員に記録が義務づけられている。受験者の氏名を告げたのは、いずれも複数回当選のベテラン市議で、うち1人は議長経験もある。
市議の1人は8月9日、小林卓副市長に副市長室で面会し、受験者の氏名と受験番号を伝えた。さらに11月15日には鈴木尚市長への面会を申し入れたが、公務で不在だったため、代わりに対応した市課長に対し、「市長によろしく伝えてくれ」と告げ、8月とは別の受験者の氏名などを伝えた。
また、別の市議は11月7日、市議会第2委員会室で鈴木市長と金指健司副市長に対し、受験者の氏名などを伝え、「優秀な人材なので頭に入れておいてほしい」などと話した。受験者3人はいずれも合格している。
取材に対し、市議の1人は「市民からの要請を市当局に伝えるのは議員活動の一環。問題があるとは思っていない」としている。別の市議は「立ち話の中で出ただけ。不適切だったとは思う」と話している。
これに対し、市幹部はいずれも「市議から話があったことは記憶にあるが、合否判定に反映させたことは全くない」と説明している。
県オンブズマンネットワークの清水金幸代表幹事(65)は「採用試験の公平性をゆがめかねない」と市議らの行為を批判する一方、「証拠に残るようにすれば抑止力になる」として、市議からの依頼を記録する同市の取り組みを評価している。
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私も過去に公正な職員採用試験について再三議会で質問してきたが、
清水町では、面接試験で民間企業の人事採用担当者を入れるなどし、
公正、公平、透明性のある採用試験をしている。
議員に限らず、誰かが口利きをしようともそれが試験に影響されるようなことはない。
富士市議会では、議会基本条例を制定しているが、
清水町議会でも議会改革調査特別委員会で、
現在、政治倫理条例や議員倫理規定の制定について
検討課題になっている。
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利益誘導の禁止確認 基本条例順守を徹底-富士市議会
2012.01.07 静岡新聞 朝刊
富士市職員採用に際して市議が特定の受験者名などを市幹部に伝えていた問題を受けて同市議会は6日、会派代表者会議を開き、対策を協議した。特定の個人や企業への利益誘導行為は控え、市と議会の関係の透明性をうたった議会基本条例の順守の徹底を図ることを確認した。
同会議は非公開。市議会6会派の代表者と無会派の1人(傍聴)が参加した。終了後に取材に応じた稲葉寿利議長は「(採用試験で)頑張った者が外されることはあってはならない。利益誘導につながる要請はしないよう各会派に要請した」と述べた。
実際に依頼した市議の追及はしない方針。稲葉議長は「全議員36人が原点に戻り、襟をただす契機にしたい」とする一方で、「まだ議会基本条例を理解していない市民もおり、議員に頼めばという気持ちも残っている」と述べ、市民側の理解も求めた。
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職員採用で市議「働きかけ」
富士市 受験者名など告げる
(2011年12月29日 読売新聞)
富士市が募集した2012年度入庁の職員採用試験を巡り、現職の市議2人が市幹部に対し、受験者3人の氏名と受験番号を告げていたことがわかった。市議からの要望や依頼を市職員が記録した今年4月~11月25日の「市議会議員要請記録票」に記載されていた。市幹部は合否への影響を否定しているが、有識者からは「職員採用の働きかけとも取れる行為で、公平性をゆがめる」と批判が上がっている。
記録票は、今年4月施行の富士市議会基本条例に基づくもので、市議からの依頼の透明性確保のために、市職員に記録が義務づけられている。受験者の氏名を告げたのは、いずれも複数回当選のベテラン市議で、うち1人は議長経験もある。
市議の1人は8月9日、小林卓副市長に副市長室で面会し、受験者の氏名と受験番号を伝えた。さらに11月15日には鈴木尚市長への面会を申し入れたが、公務で不在だったため、代わりに対応した市課長に対し、「市長によろしく伝えてくれ」と告げ、8月とは別の受験者の氏名などを伝えた。
また、別の市議は11月7日、市議会第2委員会室で鈴木市長と金指健司副市長に対し、受験者の氏名などを伝え、「優秀な人材なので頭に入れておいてほしい」などと話した。受験者3人はいずれも合格している。
取材に対し、市議の1人は「市民からの要請を市当局に伝えるのは議員活動の一環。問題があるとは思っていない」としている。別の市議は「立ち話の中で出ただけ。不適切だったとは思う」と話している。
これに対し、市幹部はいずれも「市議から話があったことは記憶にあるが、合否判定に反映させたことは全くない」と説明している。
県オンブズマンネットワークの清水金幸代表幹事(65)は「採用試験の公平性をゆがめかねない」と市議らの行為を批判する一方、「証拠に残るようにすれば抑止力になる」として、市議からの依頼を記録する同市の取り組みを評価している。
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私も過去に公正な職員採用試験について再三議会で質問してきたが、
清水町では、面接試験で民間企業の人事採用担当者を入れるなどし、
公正、公平、透明性のある採用試験をしている。
議員に限らず、誰かが口利きをしようともそれが試験に影響されるようなことはない。
富士市議会では、議会基本条例を制定しているが、
清水町議会でも議会改革調査特別委員会で、
現在、政治倫理条例や議員倫理規定の制定について
検討課題になっている。
Posted by 清水町議会議員 松浦俊介 at 01:32
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