2015年06月08日

<一般質問>障がい者向けのグループホームの町内への設置

下記、一般質問の原稿掲載

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最初に標題『1.第4次清水町障害者計画・第4期清水町障害福祉計画について』をお尋ねします。

ちょうど1年前の6月議会一般質問で、平成26年度中に策定される第4次清水町障害者計画・第4期清水町障害福祉計画について質問致しました。

障碍のある方が住み慣れた地域で安心して暮らすことができるよう、今後の障害者施策の基本的方向を示す障害者計画と、その実施計画に位置付けられる障害福祉計画でありますが、私は、これから策定する計画の中で、障がい者向けのグループホームの設置など、障碍者の方が清水町で住み続けられるための施策についてどのように考えるか伺いました。

このような質問をした理由は、
障碍のある方が、住み慣れた地域の中で、清水町で安心して生活が続けられる住まいの場を確保する必要があり、また、障碍者本人や支援する家族の高齢化も進んでおり、在宅生活が困難になる状況が考えられるからです。

これまでは、同様のケースが生じたときは、町外の施設へ入所されてきました。

支援する家族が高齢になった時や、本人が自立をしたい時に支援を受けながら生活をする場として、グループホームの整備が必要になると思います。

今後、グループホームなど障碍者の方たちが、清水町で安心して暮らしていくための方法を計画の中で是非、明記していただきたいと述べましたが、本年、3月に策定された第4次清水町障害者計画・第4期清水町障害福祉計画をみますと、48ページにありますが、共同生活援助(グループホーム)のサービス見込量は、平成27年度で9人、28年度11人、29年度12人となっていて、見込量確保のための方策として

〇共同生活援助(グループホーム)等の充実に向けて、町内あるいは近隣市町で活動する社会福祉法人やNPO法人等の動向の把握に努めます。
〇保護者の高齢化の問題等、介護に関する不安は切実であり、生活の拠点となる場と確保に努めます。

と明記されました。

障碍者向けのグループホームの町内への設置について、どのような課題があり、どういう形であれば設置できるのか、さらなる調査研究を進めていくべきであると考えますが、町の方針について伺います。


 【答弁】福祉課長
 障害者基本法及び障害者総合支援法において、町の障がい者のための施策に関する基本的な計画、また、障がい福祉サービスの見込量を確保するための方策を定める計画として、障害福祉計画の策定が求められており、本町では、平成26年度に、平成27年度から平成29年度までを計画期間とした「第4次清水町障害者計画・第4期清水町障害福祉計画」を策定したところであります。
グループホームの設置につきましては、障がいのある方の家族からは、「親なき後」という言葉にも象徴されますように、重症児及び重症者が将来どこで生活すればよいのかという不安の声が寄せられており、生活の拠点となる場の確保や複合施設による施設設置などのご意見をいただいているところであります。
なお、グループホームにつきましては、今後、既存の施設では不足すると思われるため、町の障害福祉計画の中にも基盤整備計画として位置付けており、県及び法人等との情報交換を積極的に行いながら、グループホームに関する施設整備に向けて調査研究を進めてまいりたいと考えております。


【まとめ】
私が調査したことについて紹介したいと思います。
先日、裾野市にあります「みどりハイツ」という障碍者向けのグループホームを視察して参りました。

こちらの「みどりハイツ」は、NPO法人裾野市手をつなぐ育成会が運営しております。
NPO法人裾野市手をつなぐ育成会は、平成19年9月まで任意団体として小規模授産施設「みどり作業所」を裾野市より助成金を中心に運営していましたが、同年NPO法人格を取得し、平成20年10月に地域活動支援センター「うぐいす」、相談支援センター「うぐいす」、就労継続支援B型「みどり作業所」を開所、平成24年4月には、市役所東側別棟にて「みどり作業所」サテライト「グリーンカフェ花麒麟」が開所、26年3月に生活介護事業所「さくらんぼ」を開所するなど多様なニーズに対応したサービスを行っていて、グループホーム「みどりハイツ」は平成23年3月開所で4年目を迎えています。

入居者は10人、すべて男性で、一人は清水町の方です。入居者から月63,000円頂いていますが、内訳は、家賃3万円、食費2万円、残りが光熱水費や金銭管理費等になります。入居者には、国から家賃補助が1万円出るので、実質の負担は53,000円になります。
また、内訳の食費は月曜日から土曜日までの朝食、夕食分でグループホームの世話人さんが作ってくれまして、朝食時間6時30分~8時30分、夕食時間18時~20時までの時間内で好きな時間に食べることができます。

職員の方は、6人いて管理者、サービス管理責任者、生活支援員、世話人、当直人となっています。

健康診断も実施し、申請すれば外泊も自由、運動会や清掃等、地域の行事にも参加しています。

昨年度の「みどりハイツ」の決算報告書を見ますと、収入は国、県、市からの訓練等給付費収入11,471,117円、家賃などの利用者負担金が2,640,000円、他、施設にある太陽光発電の電気売却収入などで合計14,476,324円となっています。
支出は、職員の人件費等が6,672,159円、その他、損害保険料、通信運搬費、福利厚生費、地代家賃、図書教育費、水道光熱費、消耗品費、保守点検費、減価償却費などで合計9,911,653円となっており、400万円以上の黒字となっています。

みどりハイツは、当初、地主さんが3500万円かけて建設し、家賃を払っていましたが、黒字経営なので建物はNPO法人で購入したとのことであります。

黒字となっている要因としては、職員の方が法人内の中で作業所とグループホームの仕事を兼務するなどしているためであります。

当町としても柿田川作業所の職員の方が兼務でグループホームの仕事も行えば、利用者も安心し、経営的にも採算が取れると思われます。
今後の町内への障碍者向けのグループの設置に向け、有効な選択肢となると思いますので町としても積極的に検討して頂けるようお願い致しまして次の質問に移ります。




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Posted by 清水町議会議員 松浦俊介 at 17:39 │一般質問障害者・障害児

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