2014年03月29日

<県内地価公示概況>内陸住宅地回復兆し-沼津/沿岸部は厳しい取引-富士

下記、19日の静岡新聞

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県内地価公示概況=内陸住宅地回復兆し-沼津/沿岸部は厳しい取引-富士(2014年1月1日現在、価格は1平方メートル)
2014.03.19 静岡新聞 朝刊 

 ■沼津市

 商業地の平均変動率は2・3%下落。12地点中11地点が下落し、昨年より変動幅が広がった。プラサヴェルデの完成が近いJR沼津駅北口周辺はホテル進出などの動きはあるものの、「鉄道高架化の先行きが依然不透明で、思い切った投資ができない状況が長引いている」(不動産業者)。

 住宅地は2・4%下落で、沿岸部の下落傾向が顕著。特に香貫、我入道地区は「6万円台に届かないぐらい」(同)に低迷している。ただ、内陸部の人気は回復しつつある。区画整理が進む岡宮地区は、昨年より1割近く上昇し、10万~11万円台の売買実例がある。

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 ■三島市

 住宅地は上昇基調に転じているが、消費税増税前の駆け込み需要が一段落し、様子見の状況にある。津波被害の恐れが少ないことから他市からの問い合わせが多く、生活利便性の高い中心市街地の需要は高い。中田町、東町、幸原1丁目では16万円以上の取引例があった。文教町、大宮町、幸原町など北小学区の人気が高い。

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 ■富士市

 高台の引き合いは堅調で、沿岸部は厳しい取引。利便性が低い郊外は下落し、商店街も軟調だ。住宅地は高嶺町と横割、本市場で横ばい。北部は7万円前後が底堅く、市役所周辺では10万円台も散見。沿岸部の中柏原新田、鈴川中町の下落率は5%前後と大きい。商業地は吉原などで地合いが弱い。工業地は軒並み下落。

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 ■富士宮市

 住宅地で1・5%、商業地で2・4%、工業地で1・0%それぞれ下がった。前年調査と比較可能な全31地点で下落した。住宅地は万野原新田で4万~5万円の取引がある。

 中心街は県世界遺産センター建設やJR富士宮駅前交流センター完成などの動きがある一方で、不動産業者は「好転材料にはなっていない」と分析する。

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 ■御殿場市、小山町

 御殿場市は住宅地0・3%、商業地1・0%の下落。消費税増税前の住宅契約が9月に終了し、「引き合いがない」(不動産業者)。年明け後、東田中で8万円台の取引例があるが低調。富士岡地区では大手企業再編が影響し、中古物件が出始めた。小山町の住宅地は1・4%下落。湯船原地区で開発計画が動き始めたが様子見が続く。

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 ■裾野市、長泉、清水町

 住宅地は裾野市、清水町がともに0・3%下落した一方、長泉町は0・4%プラスと上昇傾向を維持した。裾野市は中心部の佐野、JR納米里駅に近い伊豆島田で12万~13万円台の取引。商業地は横ばい。長泉町は中心部の下土狩で15万~16万円台で、下長窪、南一色など郊外物件も引き合いが強い。清水町はJR三島駅に近い伏見で11万~13万円台。

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 ■伊豆、伊豆の国市、函南町

 伊豆箱根鉄道沿線や東駿河湾環状道、国道136号の周辺は横ばいか下げ止まりの傾向。伊豆の国市長岡で9万円台後半、函南町平井で7万円台半ばの取引がある。地元の不動産業者は「環状道路の開通で、御殿場や裾野方面からの引き合いが増えてきている」と話す。中山間地域は需要が少ない。

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 ■熱海市

 中心街の沿岸部にマンションが建つなどの動きがあり、不動産業者は「今後、移住を考える都心の50~60代がターゲットの取引は増える」とみる。商業地はマックスバリュとグルメシティの統合が、近隣商店街に影響を与える可能性も。JR熱海駅の新ビル建設の行方に注目が集まり、駅前商店街では10万円以上で引き合いもある。

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 ■伊東市

 住宅地が0・6%、商業地が1・0%下落した。住宅地は全体的に低調だが、商業施設が多い南伊東駅周辺で比較的引き合いがある。最近、広野で8万円ほどの取引があった。伊豆高原などの別荘地は、安価な物件が売りに出されるが取引は低調。商業地も、郊外に大規模店の出店が続いている影響で取引が少ない。

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 ■下田市、賀茂郡

 深刻な経済停滞に追い打ちをかけた国や県の大規模な津波被害想定の影響が尾を引き、下田市と賀茂郡では沿岸部を中心に土地取引は低迷している。市内の住宅地はマイナス2・4%、商業地もマイナス2・7%。年明けに同市一丁目で駐車場の売買に携わった不動産業者は「バブル期に比べ3分の1以下になっている」とこぼす。

 【写説】沼津市の商業地の最高価格地点周辺=同市大手町

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清水町は、
昨年1月1日現在の公示地価では、
清水町が0・4%下落となっていたけど、
7月1日現在の基準地価で
清水町で0・3%上昇した。

今回、新宿で0.8%上昇。




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Posted by 清水町議会議員 松浦俊介 at 22:39 │建設・都市計画

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