2012年12月14日
「柿田川の保全及び再生に向けた要望について」
今日は、議会最終日で柿田川調査特別委員会から報告&決議が行われ、
下記の要望書が町へ提出された。
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清議第223号
平成24年12月14日
清水町長 山本博保 様
清水町議会議長 岩﨑髙雄
柿田川の保全及び再生に向けた要望について
平成24年第4回定例会において決議されました標記の件について、本議会の議決を尊重し、適切な措置を講じていただきたく別紙のとおり要望いたします。
要望書
今もなお身近な生活河川として町民に里山としての親しみ、かつ、多くの動植物を育みながら次代を担う子どもたちに強い郷土愛を持たせる柿田川は、本町の誇るべき資産であって、今後もなお良好な環境のもとに保全及び再生をしていかなければならないことは、広く共通した認識であります。しかしながら、一方で、町の大きな資産でもある柿田川を有効活用するためには、産業・観光との調和も大切であり、これらの質的向上を推進するためには、商工会、観光協会等の諸団体からの意見・提言も欠かせないものであると考えます。
多くの町民は、柿田川を身近な学び・遊びの対象でもある生活の場として、それぞれが柿田川を五感で感じることで愛着や親しみを共有しております。今後も良好な環境づくりをしていく上で、国、町、団体、地域が共通の認識を持って、人の手による維持管理をしていかなければならないことは、必要不可欠であります。
国の計画に歩調を合わせつつ、そこに住む町民を第一に考えた保全、再生又は観光資源としての有効活用を図るため、これらの趣旨を踏まえた上で次の項目を要望いたします。
記
1 外来種の除去における町民参加型の活動の推進について
在来の水生植物の保全・再生のために不可欠な各外来種の駆除については、人手による抜き取りが必要である。従来行っている自然保護団体による陸地部分の清掃、行政職員等による河川区域内の清掃に加え、町民一体となって柿田川を保護する機運を高めるためにも、町民参加型の活動が望まれる。
町制50周年を迎える平成25年度には、一般参加者を多く募り、河川区域内、陸地部分を一斉に清掃、除去するイベント型の清掃活動等を企画するなど、各種団体の意見等を参考に、町民が柿田川により一層の親近感を抱くよう自然保護や環境教育として継続した啓発の場として活用できるよう多角的に検討されたい。
2 倒木の撤去について
倒木及び倒木になることが予測されるもの並びに竹林の撤去、除去については、安全上の面からも速やかな対策が求められる。ついては、国土交通省の柿田川自然再生計画に基づき、緊急を要する優先度の高い区域については、町が平成25年度から平成27年度までの3年間で倒木等の整備が終了するよう適正な予算の計上を行うよう要望する。
また、倒木の撤去等の際、環境を重視した処置として先人の意見も聴きながら検討されたい。
3 河畔林の維持管理について
河畔林の適切な維持管理を実施することは柿田川の環境保全に大きく資するものである。ついては、枝打ち、間伐等による採光を確保し、若木の生育を促すため、必要とされる調査を早急に実施し、自然の堰堤が崩れている箇所などを含めた整備を行うよう検討されたい。
4 眼鏡橋の整備について
柿田川自然再生計画では眼鏡橋の整備は予定されていない。しかしながら、その保全管理については町が一定の方針を持って、今後国と協議していくべきであると考えられるため、眼鏡橋の保全に関し、町の方針を検討されたい。
5 柿田川自然再生計画について
国土交通省が策定した当該計画は、平成23年度から平成27年度の5ヵ年計画であり、その整備メニューについては、モニタリング調査を随時行い、必要に応じた計画の見直しも行うこととされている。
しかしながら、整備メニューは①オオカワヂシャの駆除、②その他侵略的外来植物の駆除、③河畔林に関する緊急的課題への対策及び適切な維持管理方策の検討、④堆積土砂の撤去及びツルヨシの駆除等、将来にわたり永続的に必要となる項目が多く列挙されているため、それらの項目における長期的な検証が必要となることは明らかである。良好な環境保全を続けていくためにも、平成28年度以後も引き続きの検証が必要であり、かつ、新たな課題への対応を図っていくためにも、国土交通省に対し、平成28年度以後の中長期的な計画策定を要望していくべきである。
下記の要望書が町へ提出された。
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清議第223号
平成24年12月14日
清水町長 山本博保 様
清水町議会議長 岩﨑髙雄
柿田川の保全及び再生に向けた要望について
平成24年第4回定例会において決議されました標記の件について、本議会の議決を尊重し、適切な措置を講じていただきたく別紙のとおり要望いたします。
要望書
今もなお身近な生活河川として町民に里山としての親しみ、かつ、多くの動植物を育みながら次代を担う子どもたちに強い郷土愛を持たせる柿田川は、本町の誇るべき資産であって、今後もなお良好な環境のもとに保全及び再生をしていかなければならないことは、広く共通した認識であります。しかしながら、一方で、町の大きな資産でもある柿田川を有効活用するためには、産業・観光との調和も大切であり、これらの質的向上を推進するためには、商工会、観光協会等の諸団体からの意見・提言も欠かせないものであると考えます。
多くの町民は、柿田川を身近な学び・遊びの対象でもある生活の場として、それぞれが柿田川を五感で感じることで愛着や親しみを共有しております。今後も良好な環境づくりをしていく上で、国、町、団体、地域が共通の認識を持って、人の手による維持管理をしていかなければならないことは、必要不可欠であります。
国の計画に歩調を合わせつつ、そこに住む町民を第一に考えた保全、再生又は観光資源としての有効活用を図るため、これらの趣旨を踏まえた上で次の項目を要望いたします。
記
1 外来種の除去における町民参加型の活動の推進について
在来の水生植物の保全・再生のために不可欠な各外来種の駆除については、人手による抜き取りが必要である。従来行っている自然保護団体による陸地部分の清掃、行政職員等による河川区域内の清掃に加え、町民一体となって柿田川を保護する機運を高めるためにも、町民参加型の活動が望まれる。
町制50周年を迎える平成25年度には、一般参加者を多く募り、河川区域内、陸地部分を一斉に清掃、除去するイベント型の清掃活動等を企画するなど、各種団体の意見等を参考に、町民が柿田川により一層の親近感を抱くよう自然保護や環境教育として継続した啓発の場として活用できるよう多角的に検討されたい。
2 倒木の撤去について
倒木及び倒木になることが予測されるもの並びに竹林の撤去、除去については、安全上の面からも速やかな対策が求められる。ついては、国土交通省の柿田川自然再生計画に基づき、緊急を要する優先度の高い区域については、町が平成25年度から平成27年度までの3年間で倒木等の整備が終了するよう適正な予算の計上を行うよう要望する。
また、倒木の撤去等の際、環境を重視した処置として先人の意見も聴きながら検討されたい。
3 河畔林の維持管理について
河畔林の適切な維持管理を実施することは柿田川の環境保全に大きく資するものである。ついては、枝打ち、間伐等による採光を確保し、若木の生育を促すため、必要とされる調査を早急に実施し、自然の堰堤が崩れている箇所などを含めた整備を行うよう検討されたい。
4 眼鏡橋の整備について
柿田川自然再生計画では眼鏡橋の整備は予定されていない。しかしながら、その保全管理については町が一定の方針を持って、今後国と協議していくべきであると考えられるため、眼鏡橋の保全に関し、町の方針を検討されたい。
5 柿田川自然再生計画について
国土交通省が策定した当該計画は、平成23年度から平成27年度の5ヵ年計画であり、その整備メニューについては、モニタリング調査を随時行い、必要に応じた計画の見直しも行うこととされている。
しかしながら、整備メニューは①オオカワヂシャの駆除、②その他侵略的外来植物の駆除、③河畔林に関する緊急的課題への対策及び適切な維持管理方策の検討、④堆積土砂の撤去及びツルヨシの駆除等、将来にわたり永続的に必要となる項目が多く列挙されているため、それらの項目における長期的な検証が必要となることは明らかである。良好な環境保全を続けていくためにも、平成28年度以後も引き続きの検証が必要であり、かつ、新たな課題への対応を図っていくためにも、国土交通省に対し、平成28年度以後の中長期的な計画策定を要望していくべきである。
Posted by 清水町議会議員 松浦俊介 at 15:57
│柿田川