2018年12月08日

<一般質問>「専門交通指導員の導入を」

下記、一般質問原稿掲載

*****

交通指導員の活動は1.交通安全運動、2.会議・研修、3.安全指導・安全教育の3点あります。

1.交通安全運動

各交通安全運動期間中において、沼津警察署、清水町交通安全対策委員会等の交通関係機関及び団体と連携・協力し、清水町の交通事故総量削減における活動を行います。
・春の全国交通安全運動(4月6日~4月15日)
・夏の交通安全県民運動(7月11日~7月20日)
・秋の全国交通安全運動(9月21日~9月30日)
・年末の交通安全県民運動(12月15日~12月31日)
・交通安全町民月間(4月・8月・12月)


2.会議・研修

交通指導員としての資質と指導技術の向上並びに交通安全知識の習得を図るため、県等が開催する会議・研修(年2回程度)に参加していただきます。


3.安全指導・安全教育

通園・通学児童、生徒に対する安全指導を毎月10日・20日・30日(平日のみ)に実施するほか、区・幼稚園・保育所・小学校等において行われる交通教室へ依頼があった場合、参加・協力します。
交通量の多い薄暮時[17:30頃から19:00頃(概ね1時間程度)]にグループに分かれ、通過車両への交通安全啓発と自転車利用者や歩行者の安全確保のために、毎月1・2回の薄暮時の街頭指導を行います。
なお、湧水祭り、町民体育大会など町・区・各種団体が主催する行事の安全確保及び事前安全計画へ参画します。

以上、交通指導員の活動ですが、構成人数は、人口割で各地区から希望人数1~5人の方が選出されていますが、全体で定員40人のところ、9月1日現在で29人となり手不足が顕著になってきています。

各区から推薦してもらう形で構成されているわけですが、


◆推薦上の留意事項

1.早朝、及び夜間、また季節を問わず活動にあたるため、心身ともに健康であり、ボランティア活動に理解のある方
2.交通指導・啓発を行う活動場所は、主に推薦地区の交差点になります。
地区の体育大会・祭り等、地区からの要請がある場合、活動していただきます。
推薦地区外の活動しては、町ぐるみで行う行事(湧水祭り等)があります。
 3.1期2年ですが、複数期活動いただける方を希望します。
   ※新任者については、なるべく年齢が65歳以下の方をお願いします。
   ※再任いただける方については、特に定めがありません。
 4.活動にあたる際は、制服・制帽で活動することを伝えてください。
 5.性別は問いません。
 6.運転免許取得者でお願いします。


◆交通指導員の概要

1.町長が委嘱者となるため、非常勤職員となります。
2.委嘱期間は、1期2年(第26期は平成31年4月1日~平成33年3月31日)
3.報酬、及び費用弁償が支給されます。
  報酬(月額)会長職7,500円、その他6,500円
  費用弁償(出動1回につき)1,500円
4.制服等は、貸与します。指導員の活動に使用する、制服・備品等は町からの貸与となります。


以上、交通指導員の活動や概要を紹介しましたが、大変、責任の重く、負担も多い活動をしていただいているにも関わらず、月額報酬6,500円、出動1回1,500円となっています。
出動も1時間で終わらず、行事等の参加では、拘束時間も長くなります。
ほとんどボランティアに近い活動ですが、その割には報酬も少ないように思います。
これでは、なり手不足になるのも仕方のないことだと思いますし、今後もその傾向は続くものと思います。
このような現状を改善していくため、新たに専門交通指導員を導入することを提案します。


交通指導員の活動・報酬を全国的の事例を調べると臨時職員や非常勤職員として日中活動している事例があります。

<宮城県大崎市>
応募資格
1.健康で、保育士または幼稚園教諭の資格を有する人
  2.普通自動車以上の運転免許を有する人

勤務時間
 午前9時から午後5時のうち7時間 月曜日から金曜日(週35時間)

業務内容
 1.幼児及び児童・生徒の交通安全教育
 2.高齢者等に対する交通安全指導
 3.歩行者、自転車等の安全通行の指導
 4.そのほか、交通安全対策上必要なこと

報酬
 月額159,800円


<山梨県甲州市>
■業務内容 通学時間帯の街頭交通安全指導や幼児・児童の交通安全教室など
■勤務時間 午前7時30分~午後4時15分 (休憩60分)
■休   日 毎週 土・日曜日、祝日、年末年始休業日
■賃   金 日額 6,200円 / 賞与 年2回  ※通勤手当あり
■その他  有給休暇(6ヶ月勤務すると、その後1年間で10日)
   雇用、公災、健康、厚生年金の保険等に加入します。


<山梨県北杜市>
■応募資格 交通問題に関心があり、市内に在住する20歳以上50歳未満の方(要 普通自動車運転免許)
■業務内容 登下校時の交通安全指導 交通安全教室の開催 交通安全街頭指導 など
■勤務時間 平日登下校2時間及びその他の活動時間
      登校時は横断歩道で立哨、下校時はパトロール
■報酬 月額 60,000円 交通安全教室については、別途時給で支給するとのことです。

現在活動されている交通指導員の数が、今後も減少し、構成員も高齢化が予想される中、現状の交通指導員さんを残しつつも、新たにより専門的に、また毎日子どもの安全を守るために活動する交通安全指導員を配置してはと思います。
交通指導員の活動とは、直接関係はありませんが、こうした方が、例えば町内を毎日、登下校時にパトロールしてくだされば、不審者に対する防犯活動にもつながるものと思います。
現状10人以上定員より少ないわけですので、例えば一人、常勤の専門交通指導員を配置してはと思いますが、こうした専門交通指導員について、町の考えを伺います。


【答弁】くらし安全課長
本町の交通指導員は、交通事故の防止を目的に、児童・高齢者等の交通弱者の保護、町民の交通安全思想の普及に努め、通学児童・生徒の交通安全指導、町や地区の行事等において、交通指導及び交通安全の啓発活動を行っております。
現在の交通指導員の人員でありますが、各区長様を通じて年度途中も可能として、交通指導員の増員を図っておりますが、現在のところ定員の40人には達していない状況にあります。
そのような中、現在、登下校時に各区において、交通指導員に加え、小学校等の通学路や道路状況に詳しい見守り隊の方々と、各小学校のPTAの皆様に御尽力いただき、児童生徒の安全を守るため活動していただいております。
また、静岡県沼津地区交通安全協会の交通安全指導員3名が本町に配属されており、交通指導員では不足しているところを補助しながら交通安全の向上に努めているところであります。
しかしながら、本町は、歩行者の交通事故が多く、子どもや高齢者等の安全に配慮する必要があることから、議員御提案の専門交通指導員の導入について、調査・研究するとともに、交通指導員の増員を図り、さらなる交通安全の確保と交通事故防止に努めてまいりたいと考えております。

【まとめ】
私も子ども見守り活動を時々していますが、見守り隊の方も善意のボランティアでやっていただいているので、毎日できる人ばかりではありませんし、下校時間も1年生が13:40から始まって6年生が15:25と2時間も差があり、ずっと見守り活動ができる人ばかりでもありません。

以前の一般質問で通学路に防犯カメラの設置をしている事例を紹介し提案しましたが、こうした専門交通指導員の方を採用して、防犯活動も含め、交通安全運動、安全指導・安全教育を推進していくことも有効であると思います。
是非、全国の事例を調査研究していただき、参考にしていただきたいと思います。



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Posted by 清水町議会議員 松浦俊介 at 16:05 │一般質問交通安全

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