＜防犯＞青色照明効果

下記、24日の静岡新聞

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青色照明効果いかに　浜松市駐輪場“光”で盗難抑止
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　05/24 09:14 静岡新聞

　浜松市が市営駐輪場で、人を冷静にさせる効果があり、自転車盗などの犯罪抑止が期待できるとして青色照明の導入を進めている。テレビ番組で紹介されたのをきっかけに、全国各地の駐輪場や街路灯で設置が進む青色照明だが、抑止効果を疑問視する専門家も多い。継続して成果を上げるには、照明だけに頼らない総合的な防犯対策が鍵を握りそうだ。
　ＪＲ浜松駅周辺の駐輪場で多発する自転車盗に頭を抱えていた同市。全国の青色照明の設置状況などを調べた上で「効果があるかどうかは半信半疑」（土木管理課）ながらも、平成１９年１２月―２０年２月にかけて４カ所の駐輪場（延べ収容数２３８９台）で、すべての蛍光灯を白から青に付け替えた。その後、天竜川、助信両駅の駐輪場で導入。本年度は舞阪、鷺ノ宮両駅の駐輪場にも設置する。
　浜松中央署によると、青色照明にした浜松駅東自転車等駐車場（７１２台）で２０年度に発生した自転車盗は４２件。１９年度比の減少率は３８％で管内全体の減少率１０％を大幅に上回る。２０年１―４月と２１年同期を比較しても、管内がいずれも２３９件で横ばいなのに対し、同駐車場は１１件から５件と半減。市は「ある程度効果があるとみていいのでは」（同課）という。
　ただ、青色照明について研究する財団法人都市防災研究所の須谷修治客員研究員（６８）＝大阪府＝はこうした効果の継続には疑問を呈する。「青色照明による犯罪抑止効果を実証するデータはない」とした上で「青色ランプの光量は白色の３分の１以下。最初はアナウンス効果があるが、しばらくしたら逆に犯罪が発生しやすい状況になる」と警告する。
　市が青色照明を導入した背景には、民間委託していた夜間巡視の経費（年約６００万円）を抑える狙いもあるが、須谷研究員は「パトロールなどのマンパワーと防犯カメラこそ防犯効果が高く、青色照明と併せて取り組むべき」と話す。浜松中央署は盗難被害に遭う自転車の約６割が無施錠という点に着目し、自転車利用者の防犯意識を高めるのが重要と強調する。

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清水町にも総合運動公園と町公民館に青色照明を設置している。