2016年03月31日

<MICE>「東京オリンピック・パラリンピックを活かした地域づくり」

静岡東部MICE振興議員ネットワークの勉強会で
「東京オリンピック・パラリンピックを活かした地域づくり」と題して
静岡県文化観光部後藤淳部長代理の講演を聴く。
<MICE>「東京オリンピック・パラリンピックを活かした地域づくり」
後藤氏は、長野オリンピック開催時に長野県へ出向し、
アルペンスキー競技の運営に係るなどその経験も踏まえ
4つのポイントにまとめて分かりやすく説明していただく。


1 オリンピック自転車競技の本県での開催

2020年のオリンピックで自転車競技のトラックレースとマウンテンバイクが
伊豆市のサイクルスポーツセンターで開催される。

選手等の宿泊先は、競技会場から30分以内でアクセスできる場所を確保する必要があり、
東京をはじめ各地からのスムーズな輸送路、アクセス手段を確保する必要がある。

今のところ開催日はトラックレースが7月30日~8月4日、
マウンテンバイクが8月8日と9日となっている。

伊豆地域も観光シーズンであり、
観光行楽との両立がひとつの課題である。

自転車競技開催を活かす取組としては、
〇オリ・パラ開催やイタリアとの交流等を追い風に、静岡県の強みを活かした「サイクルスポーツの聖地」に向けた取組
→サイクリング資源の掘り起こしや、おもてなしの向上 例:しまなみ海道など
→サイクリングの普及、愛好者人口の拡大
→市町、競技団体と連携した国際大会、合宿の誘致
→インフラ等の環境整備、ボランティアの育成

〇世界に向けた情報発信・本県のPR
→国内外のサイクリスト等への情報発信
→富士山静岡空港等を活用したサイクリストの呼び込み


2 オリンピック・パラリンピック事前キャンプの誘致

組織委員会に事前キャンプ受入れの意思を表明しているのが17市町50施設
こちらの情報については、リオオリンピックで紹介される。

ホストタウンに第1次登録されているのが焼津市、伊豆の国市、藤枝市、掛川市、下田市の5市町で1/2交付税措置がされる。

焼津市と伊豆の国市は、モンゴルとの間でそれぞれレスリングと柔道が受入競技として覚書を締結している。
 

3 オリンピック・パラリンピック文化プログラムの展開

文化プログラムは、オリンピックをスポーツと文化の祭典としてオリンピック憲章に位置付けられている。

2012年ロンドンオリンピックでは、
2008年~12年の4年間で約17万7千件の多彩な文化イベントが英国全土で開催された。
文化・芸術振興にとどもらない政策的視点で観光誘客、地域再生、ソーシャルインクルージョン等社会的課題への対応として取り組まれている。

東京大会でも国や県を代表するプログラムだけではなく、
市町を代表するプログラム、地域、コミュニティのプログラムが想定される。


4 まとめ

<これまでの成功例に学ぶ>

〇オリンピック・パラリンピック
 ・長野マラソン(地域経済への貢献、ボランティアの活用)
 →ボランティアなどの温かいもてなしで今や国内有数の人気大会へ
 ※4月第3週に開催されスキーシーズンが落ち着いた頃に行われる
 ※25万人の市民が応援し、沿道の応援が途切れず参加者からの人気が高く1万人の定員が25分で受付終了となる。

 ・長野「1校1国運動」(学校教育への活用)
 →今でも10校程度が応援国の子ども達とメールや文通などで交流事業を行っている。

〇事前キャンプ誘致
 ・大分県中津江村(認知度向上、スポーツ産業の振興)
 →毎年カメルーンに中古スパイクを寄贈。カメルーンカップなどを開催し、九州一円から年間3万人の合宿が来る。

〇文化プログラム
 ・ロンドン大会(地域課題への対応、観光誘客)


**************



イタリアとスポーツ交流推進 「自転車競技」懸け橋 知事答弁
静岡新聞(2015/6/30 07:47)

 川勝平太知事は29日の静岡県議会6月定例会の代表質問で、世界最高峰のロードレース大会「ジロ・デ・イタリア」をはじめ自転車競技が盛んなイタリアとスポーツ交流を推進する考えを表明した。土屋源由氏(自民改革会議、伊豆の国市)の代表質問に答えた。
 県によると、大会の見せ場であるゾンコラン山を有する北部のフリウリ・ベネチア・ジュリア州から交流の打診を受けた。ジロ・デ・イタリアのコースを走れる同州でのサイクリング大会「カルニア・クラシック」(8月30日に開催予定)は交流の始まりを記念し、大会の一部を「FUJI」(富士)を冠した名称に変更したという。これを受け県は、県内の自転車愛好家に参加を呼び掛ける。当日は難波喬司副知事が現地で州関係者と会い、交流の方向性についても協議する。ゾンコラン山はイタリアを象徴する山で、同州は富士山のお膝元として本県に着目した。
 知事は今月初旬に同国のドメニコ・ジョルジ駐日大使と面談したことも明らかにした。東京五輪・パラリンピックなどの県内への事前合宿誘致に関し「協力をお願いし、快諾を得た」と述べた。



同じカテゴリー(観光・MICE)の記事画像
第16回富士箱根伊豆交流圏市町村サミット
かわせみマルシェ
「第3回かわせみマルシェ」
「河川敷の草刈りと今後の工事」
< 土屋優行 副知事>伊豆半島地域の創生に向けて
「第2回かわせみマルシェ」
同じカテゴリー(観光・MICE)の記事
 <お知らせ>第4回 丸池桜まつりin清水町 (2025-03-11 19:47)
 ラブライブ!サンシャイン!!×清水町ハッシュタグキャンペーン第1弾を開催! (2025-03-09 08:16)
 <お知らせ>~劇場総集編 幻日のヨハネ~ 清水町プレミアム上映会を開催! (2025-01-09 15:30)
 <お知らせ>沼津商業高校の生徒さんが観光ガイドします!! 日帰りツアー募集中 (2024-12-29 17:16)
 <お知らせ>こどもスローフードらぼ開催決定! (2024-11-07 16:11)
 ラブライブ!サンシャイン!!×清水町コラボ!ゆうすいスタンプラリー実施! (2024-10-09 19:38)

Posted by 清水町議会議員 松浦俊介 at 11:27 │観光・MICE

削除
<MICE>「東京オリンピック・パラリンピックを活かした地域づくり」