2013年12月24日

<消防団>運転者確保に課題 中型免許ない若手増加 取得補助、小型導入も

下記、13日の静岡新聞

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運転者確保に課題 中型免許ない若手増加 取得補助、小型導入も-県内消防団
2013.12.13 静岡新聞 夕刊

 県内の一部の消防団で、中型以上の消防自動車を運転できる団員の確保が課題となっている。2007年の中型免許制度創設後に運転免許を取得した若い団員が増えているためで、免許取得費用の補助や車両の小型化など、対策に乗り出す自治体も出始めた。県も、課題の広がりに応じて対応をとる必要性を指摘している。

 「数年後には緊急時だけでなく、日常の夜間巡回などにも支障が出かねない」―。伊豆の国市田京地区にある、市消防団第11分団の小田川真分団長(40)は危機感を募らせる。

 同分団の消防ポンプ車は車両総重量約5・8トン。中型自動車に当たるため、団員29人のうち、中型免許のない若手5人が運転できない状態だ。同分団の場合、団員は30代半ばで一線から退くため、今後入れ替わりが進めば免許のない団員はさらに増える。免許取得についても仕事後の自動車学校への通学や高額な教習費用は大きな負担で、思うように進んでいないという。

 同市は10月、中型免許の取得に要する費用の3分の2以内、限度額15万円を補助する制度を県内で初めて導入した。市消防団に配備されている車両27台中12台が5トン以上。中型免許のない団員は全体の約15%に達している現状を受けての措置。担当者は「今後の推移なども考慮して導入が必要と判断した」と説明する。

 普通免許で運転できる小型車両の導入で乗り切る動きもある。県内自治体のうち、5トン以上の車両数が比較的多い浜松市や伊東市などは今後、該当車両の更新を計画的に実施することで課題解決を目指すとしている。

 小田川分団長は「少子高齢化で団員確保も年々難しくなっている。地域の防災力維持のためにも行政の支援は必要になってくると思う」と話している。

 県内の消防団員は2013年4月1日現在で、2万826人。平均年齢は35・3歳で、中には20代の消防団もある。伊豆の国市の事情を踏まえ、県消防保安課が一部市町に電話での聞き取り調査を実施したところ、現時点では同様の問題を抱えた市町は少ないとみられるという。一方で、担当者は「若い消防団ほど影響が出る。同様の事情が全県的に広がるようであれば、取得費用の補助など対応を考える必要がある」とも述べた。

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 【中型免許】

 2007年の道路交通法改正で普通、大型自動車に加え、中型自動車の区分が設けられたのに伴って新設された。運転できる車両総重量は5トン以上11トン未満、最大積載量は3トン以上6・5トン未満などの条件がある。改正前に普通免許を取得した人は、従来と同じ条件が適用される。


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清水町の消防団でも中型免許必要な状況が生じていているので
今後、消防団のポンプ車についても
古いものから小型へ2トン車へ更新していく計画予定。




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Posted by 清水町議会議員 松浦俊介 at 16:54 │消防・救急

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