2012年06月05日
<消防広域化>沼津に通信指令センター
下記、5月31日の静岡新聞
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沼津に通信指令センター 県東部・伊豆消防広域化
(2012/5/31 07:51)静岡新聞
県東部・伊豆の5市7町(沼津、伊豆の国、伊豆、伊東、下田、函南、清水、東伊豆、河津、西伊豆、松崎、南伊豆)の管内7消防本部の広域化を協議する「駿東伊豆地区消防救急広域化協議会」(会長・栗原裕康沼津市長)は30日、広域化に伴い設置する通信指令センターを沼津市南消防署内に設けることで基本合意した。
清水町役場で開かれた会合で、各市町の首長らが協議した。同署のメリットとして栗原会長は、沼津市や清水町などが共同運用している消防通信指令の実績を挙げ、「初期投資を安く抑えられる」と話した。ただ、同署は海抜2・8メートルにあるため、近く発表される県の東海地震第4次被害想定の内容次第で変更もあり得るとした。
一方で下田市などは7消防本部の広域化に先行して、下田消防本部と西伊豆広域消防本部の統合を提案した。両本部は職員の給与体系が近いため、広域化の課題となっている消防本部間の給与格差を解消しやすいという。
両本部が統合した場合、通信指令センターを別に設ける必要があり、経費面などを疑問視する声もある。協議会は6月上旬に再度会合を開き、両本部の統合について議論する。
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沼津市の津波ハザードマップを見ると
http://www.city.numazu.shizuoka.jp/kurashi/anshin/bousai/jisintunami/img/zenshi.pdf
現在の通信司令センターのある沼津南消防署は、
津波避難訓練対象区域となっている。
県の東海地震第4次被害想定の発表を待つまでもなく
もっと海岸や河川から遠いエリアに設置を検討すべきである。
また、「下田市などが7消防本部の広域化に先行して、
下田消防本部と西伊豆広域消防本部の統合を提案した。」とあり、
その理由が消防本部間の給与格差とある。
消防広域化で一つの消防本部になれば、
当然、職員給与も同じにしなくてはならない。
同じにするにあたっては、
一番給与の高い沼津市に合わせることになる。
国家公務員の給与を100とした場合の
地方公務員の給与比較表でラスパイレス指数というのがあるが、
〇沼津市 102.9
〇清水町 94.7
〇函南町 96.1
〇伊豆の国市 95.7
〇伊豆市 94.2
〇下田市 93.7
〇南伊豆町 92.5
〇河津町 90.6
〇東伊豆町 91.6
〇松崎町 95.4
〇西伊豆町 96.8
と上記のように沼津市と伊豆半島南部の自治体とは
1割近く給与に差がある。
消防本部は複数の自治体で一部事務組合で運用している
ところが多いので単純比較にはならないが、
沼津市との格差は、
それぞれの自治体で自腹で負担しないといけない。
消防本部の統合で消防長などの管理職を置かないメリットもあるが、
下田消防本部と西伊豆広域消防本部の先行しての統合の提案は、
そうした事情があると思われる。
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沼津に通信指令センター 県東部・伊豆消防広域化
(2012/5/31 07:51)静岡新聞
県東部・伊豆の5市7町(沼津、伊豆の国、伊豆、伊東、下田、函南、清水、東伊豆、河津、西伊豆、松崎、南伊豆)の管内7消防本部の広域化を協議する「駿東伊豆地区消防救急広域化協議会」(会長・栗原裕康沼津市長)は30日、広域化に伴い設置する通信指令センターを沼津市南消防署内に設けることで基本合意した。
清水町役場で開かれた会合で、各市町の首長らが協議した。同署のメリットとして栗原会長は、沼津市や清水町などが共同運用している消防通信指令の実績を挙げ、「初期投資を安く抑えられる」と話した。ただ、同署は海抜2・8メートルにあるため、近く発表される県の東海地震第4次被害想定の内容次第で変更もあり得るとした。
一方で下田市などは7消防本部の広域化に先行して、下田消防本部と西伊豆広域消防本部の統合を提案した。両本部は職員の給与体系が近いため、広域化の課題となっている消防本部間の給与格差を解消しやすいという。
両本部が統合した場合、通信指令センターを別に設ける必要があり、経費面などを疑問視する声もある。協議会は6月上旬に再度会合を開き、両本部の統合について議論する。
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沼津市の津波ハザードマップを見ると
http://www.city.numazu.shizuoka.jp/kurashi/anshin/bousai/jisintunami/img/zenshi.pdf
現在の通信司令センターのある沼津南消防署は、
津波避難訓練対象区域となっている。
県の東海地震第4次被害想定の発表を待つまでもなく
もっと海岸や河川から遠いエリアに設置を検討すべきである。
また、「下田市などが7消防本部の広域化に先行して、
下田消防本部と西伊豆広域消防本部の統合を提案した。」とあり、
その理由が消防本部間の給与格差とある。
消防広域化で一つの消防本部になれば、
当然、職員給与も同じにしなくてはならない。
同じにするにあたっては、
一番給与の高い沼津市に合わせることになる。
国家公務員の給与を100とした場合の
地方公務員の給与比較表でラスパイレス指数というのがあるが、
〇沼津市 102.9
〇清水町 94.7
〇函南町 96.1
〇伊豆の国市 95.7
〇伊豆市 94.2
〇下田市 93.7
〇南伊豆町 92.5
〇河津町 90.6
〇東伊豆町 91.6
〇松崎町 95.4
〇西伊豆町 96.8
と上記のように沼津市と伊豆半島南部の自治体とは
1割近く給与に差がある。
消防本部は複数の自治体で一部事務組合で運用している
ところが多いので単純比較にはならないが、
沼津市との格差は、
それぞれの自治体で自腹で負担しないといけない。
消防本部の統合で消防長などの管理職を置かないメリットもあるが、
下田消防本部と西伊豆広域消防本部の先行しての統合の提案は、
そうした事情があると思われる。
Posted by 清水町議会議員 松浦俊介 at 16:45
│消防・救急