2011年08月05日

<総務建設委員会>新日本製鐵(株)名古屋製鉄所

今日は、愛知県東海市にある
新日本製鐵株式会社名古屋製鉄所に来た。

伊勢湾岸沿いに
菱形に南北3キロ、東西2キロほどの敷地を有する。

新日鉄では、ゴミとして出された自治体から回収した
使用済みプラスチックをリサイクルしている。

清水町から出たプラスチックごみが
どのような過程を経てリサイクルされているのか
理解することができた。

各自治体から搬入されたプラスチックごみは、
圧縮梱包されて運び込まれ、
製鉄所内のプラスチックリサイクルセンターで、
細かく破砕される。

そして、金属やガラス、土砂などの異物が取り除かれ、
さらに破砕され、その後、減容成形品という
固形物のような形にする。

それを製鉄所内のコークス炉に入れる。

製鉄所には鉄鉱石にコークスを混ぜて鉄をつくる高炉と
その前の段階で石炭を燃やしてコークスをつくるコークス炉がある。

このコークス炉に1%ほど減容成形品となったプラスチックを混ぜて
密閉した室内で、無酸素状態のまま約1200度の高温で加熱する。

するとコークスが20%、コークス炉ガス40%、
炭化水素油40%ができる。

コークスは、高炉に投入し、鉄鉱石の還元剤として
鉄造りに使用される。

コークス炉ガスは、
製鉄所内にある発電所で発電燃料に使用される。

炭化水素油は、
敷地内にある新日鐵化学(株)で
プラスチック樹脂等の化学原料に加工される。

そして各種化学原料、樹脂ペレットが
プラスチック容器などさまざまなプラスチック製品に
生まれ変わる。

新日鉄では、
北海道・室蘭、千葉県・君津、福岡県・八幡、
大分の各製鉄所で同様の
廃プラスチックのリサイクル事業をしている。

このリサイクル事業により、
二酸化炭素や埋め立て処分の削減につながっている。

ただ、有効にリサイクルされているとはいえ、
ゴミはできるだけ出さないようにすることにこしたことはない。

リサイクルするにしても処理するには経費がかかるのだ。

ちなみに清水町の平成21年度の
プラスチックごみの処分状況は下記のとおり

○ペットボトル 68.65t
○その他プラスチックごみ 543.64t
○収集費 25,055,200円
○中間処理等委託料 48,017,810円
○リサイクル処分委託料 1,571,477円

レジ袋の削減などプラスチックのごみを
減らす努力はされているが、
これからも住民一人一人が
ごみの減量化を意識し
経費削減に努めなければならない。



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Posted by 清水町議会議員 松浦俊介 at 21:50 │環境問題

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