2021年07月25日
初“静岡五輪” 自転車開幕、東部で男子ロード 「聖地」へ一歩
下記、静岡新聞
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初“静岡五輪” 自転車開幕、東部で男子ロード 「聖地」へ一歩
7/25(日) 9:42配信 静岡新聞
東京五輪は24日、都内をスタートして御殿場、裾野両市を通過、小山町の富士スピードウェイ(SW)でフィニッシュする自転車競技男子ロードレースが行われ、史上初めて静岡県が五輪の舞台になった。新型コロナウイルス拡大による1年延期を経て大半の会場が無観客になる中、静岡県が会場のロードレースとトラック、マウンテンバイク(MTB)の3競技は観客を入れて開催する。機運醸成、サイクリング振興、感染対策、多くの関係者の努力の末、歴史に1ページを刻んだ。
トラック、MTBの伊豆開催決定から5年半、ロードレースのコースに決まってからは3年半。ついに“静岡五輪”が開幕した。都内をスタートし約3時間。先頭集団が籠坂峠を駆け下り静岡県区間に突入した。選手は小山町須走の市街地を抜け、木漏れ日が差す富士山麓を巡り、声援が響く富士SWにたどり着いた。金メダルのリチャード・カラパス(エクアドル)を迎えたのは大きな拍手。祝祭ムードを欠く大会にあって五輪らしい雰囲気と静岡県の美しい自然が全世界に放映された。
「静岡は日本サイクルスポーツセンター(CSC)があり自転車にゆかりが深い。3種目を開催でき喜ばしい」。県自転車競技連盟理事長で日本連盟の会長にも就いた松村正之氏(66)=富士市=は静岡県自転車界の思いを代弁する。
開催決定からここまで、機運醸成とともに力が注がれたのがレガシー(遺産)創出。自転車の裾野を広げ、サイクリストを増やし、競技振興を図る-。「自転車の聖地」へ普及促進が図られた。
競技面でもCSCを強化拠点に、県東部に有力選手が集まる。三島市にはロードレースの強豪チームブリヂストンサイクリングが移転。富士市にはプロ自転車チーム「レバンテフジ静岡」が生まれ流れは加速する。「日本勢がメダルを取ることで大会後の競技振興につながる。レガシー大会の開催などに協力したい」と松村氏。「聖地」への道に、大きな一歩を踏み出した。
■新城35位、増田は84位
男子個人ロードレース(234キロ)が行われ、3大会連続出場の新城幸也(バーレーン・ビクトリアス)は6時間15分38秒で35位だった。初参加の増田成幸(宇都宮ブリッツェン)は6時間25分16秒で84位。
2019年のジロ・ディタリアで総合優勝したリチャード・カラパス(エクアドル)が6時間5分26秒で制した。ツール・ド・フランス総合2連覇のタデイ・ポガチャル(スロベニア)は3位だった。
■プロの視点 佐野淳哉(レバンテフジ静岡)
カラパス、直感力勝因 新城と増田、素晴らしい完走
2014年全日本選手権覇者でレバンテフジ静岡主将の佐野淳哉(静岡市清水区)に解説してもらった。
後半に厳しい上り坂があるコースに沿うように、選手の動きも激しくなる流れになった。そんな中で、有力選手が順当に優勝争いに残った。最後までハラハラするロードレースらしいドラマチックな展開だった。
前半は落ち着いた展開で、中盤を過ぎた裾野市の富士山麓辺りからペースが上がり、脱落する選手も出始めた。勝負の分かれ目はやはり三国峠。各国のエースが一人ずつ残り、アタック合戦が始まった。エクアドルと米国の選手が集団の隙を突いて抜け出し、最後はカラパス(エクアドル)が逃げ切った。下馬評では金メダル最有力のグループにはいなかったが、冷静にチャンスを生かした。運の要素もあるが、勝負どころを見極めてチャレンジする直感力が勝因になった。
銀メダルのファンアールト(ベルギー)は優勝最有力候補の一人とみていた。直前のツール・ド・フランスで活躍したことで、他の選手にかなり警戒され、力をそがれる展開になってしまった。それでも終盤に単独の力でトップを追い上げた走りで、最強の力を見せつけたと思う。
気象条件も含め世界屈指の過酷なコースで、有力選手も脱落する中、日本人2選手が完走できたのは素晴らしい。新城は1度は落ちかけたが、タイム差が広がりきる前に食い下がった。増田も新城のアシストを果たした上で走りきったのはすごいと思う。
***
昨日、インターネットでのライブ中継を見た。
富士スピードウェイも含め県内のコースは、だいたい通ったことがあるので
そこで世界最高峰のロードレースが開催されていることにとても興奮した。
これを機に同じコースを走ってみたいと思う国内外の方が増えればいいね。
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初“静岡五輪” 自転車開幕、東部で男子ロード 「聖地」へ一歩
7/25(日) 9:42配信 静岡新聞
東京五輪は24日、都内をスタートして御殿場、裾野両市を通過、小山町の富士スピードウェイ(SW)でフィニッシュする自転車競技男子ロードレースが行われ、史上初めて静岡県が五輪の舞台になった。新型コロナウイルス拡大による1年延期を経て大半の会場が無観客になる中、静岡県が会場のロードレースとトラック、マウンテンバイク(MTB)の3競技は観客を入れて開催する。機運醸成、サイクリング振興、感染対策、多くの関係者の努力の末、歴史に1ページを刻んだ。
トラック、MTBの伊豆開催決定から5年半、ロードレースのコースに決まってからは3年半。ついに“静岡五輪”が開幕した。都内をスタートし約3時間。先頭集団が籠坂峠を駆け下り静岡県区間に突入した。選手は小山町須走の市街地を抜け、木漏れ日が差す富士山麓を巡り、声援が響く富士SWにたどり着いた。金メダルのリチャード・カラパス(エクアドル)を迎えたのは大きな拍手。祝祭ムードを欠く大会にあって五輪らしい雰囲気と静岡県の美しい自然が全世界に放映された。
「静岡は日本サイクルスポーツセンター(CSC)があり自転車にゆかりが深い。3種目を開催でき喜ばしい」。県自転車競技連盟理事長で日本連盟の会長にも就いた松村正之氏(66)=富士市=は静岡県自転車界の思いを代弁する。
開催決定からここまで、機運醸成とともに力が注がれたのがレガシー(遺産)創出。自転車の裾野を広げ、サイクリストを増やし、競技振興を図る-。「自転車の聖地」へ普及促進が図られた。
競技面でもCSCを強化拠点に、県東部に有力選手が集まる。三島市にはロードレースの強豪チームブリヂストンサイクリングが移転。富士市にはプロ自転車チーム「レバンテフジ静岡」が生まれ流れは加速する。「日本勢がメダルを取ることで大会後の競技振興につながる。レガシー大会の開催などに協力したい」と松村氏。「聖地」への道に、大きな一歩を踏み出した。
■新城35位、増田は84位
男子個人ロードレース(234キロ)が行われ、3大会連続出場の新城幸也(バーレーン・ビクトリアス)は6時間15分38秒で35位だった。初参加の増田成幸(宇都宮ブリッツェン)は6時間25分16秒で84位。
2019年のジロ・ディタリアで総合優勝したリチャード・カラパス(エクアドル)が6時間5分26秒で制した。ツール・ド・フランス総合2連覇のタデイ・ポガチャル(スロベニア)は3位だった。
■プロの視点 佐野淳哉(レバンテフジ静岡)
カラパス、直感力勝因 新城と増田、素晴らしい完走
2014年全日本選手権覇者でレバンテフジ静岡主将の佐野淳哉(静岡市清水区)に解説してもらった。
後半に厳しい上り坂があるコースに沿うように、選手の動きも激しくなる流れになった。そんな中で、有力選手が順当に優勝争いに残った。最後までハラハラするロードレースらしいドラマチックな展開だった。
前半は落ち着いた展開で、中盤を過ぎた裾野市の富士山麓辺りからペースが上がり、脱落する選手も出始めた。勝負の分かれ目はやはり三国峠。各国のエースが一人ずつ残り、アタック合戦が始まった。エクアドルと米国の選手が集団の隙を突いて抜け出し、最後はカラパス(エクアドル)が逃げ切った。下馬評では金メダル最有力のグループにはいなかったが、冷静にチャンスを生かした。運の要素もあるが、勝負どころを見極めてチャレンジする直感力が勝因になった。
銀メダルのファンアールト(ベルギー)は優勝最有力候補の一人とみていた。直前のツール・ド・フランスで活躍したことで、他の選手にかなり警戒され、力をそがれる展開になってしまった。それでも終盤に単独の力でトップを追い上げた走りで、最強の力を見せつけたと思う。
気象条件も含め世界屈指の過酷なコースで、有力選手も脱落する中、日本人2選手が完走できたのは素晴らしい。新城は1度は落ちかけたが、タイム差が広がりきる前に食い下がった。増田も新城のアシストを果たした上で走りきったのはすごいと思う。
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昨日、インターネットでのライブ中継を見た。
富士スピードウェイも含め県内のコースは、だいたい通ったことがあるので
そこで世界最高峰のロードレースが開催されていることにとても興奮した。
これを機に同じコースを走ってみたいと思う国内外の方が増えればいいね。
Posted by 清水町議会議員 松浦俊介 at 10:22
│地域振興