2017年05月08日

<老朽の学校建物>長寿命化へ本腰 対象多く、かさむ改修費

下記、4月23日の静岡新聞

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老朽の学校建物 長寿命化へ本腰 対象多く、かさむ改修費
静岡新聞 4/23(日) 7:42配信

 築40年以上が経過した県立学校の老朽化対策が待ったなしの課題になっている。県教委は2017年度、県立高校や特別支援学校の長寿命化に向けた整備指針を策定し、取り組みを本格化させる。「少ないコストで最大の効果を出せるよう検討し、子どもたちの教育環境を整えたい」(財務課)とするが、120以上ある県立校の多くが整備対象に該当し、改修費用が重くのし掛かる。

 長寿命化は老朽化した建物を建て替えるのではなく、骨組みの劣化防止措置を講じたり、内装の床や壁材などを交換したりして長く使用する手法。建て替えに比べて2~3割程度、コストを抑えられる利点がある。

 県教委によると、県立学校のほとんどは40~50年前の高度経済成長期に建てられた。校舎の耐震化を終えて強度は確保しているが、骨組みや壁、電気設備、トイレなどの老朽化は著しく、対策は「喫緊の課題」(財務課)とされる。

 県教委は16年度、築50年ほどになる裾野、清水東、藤枝東、島田商業、掛川西、新居の6高校を先行モデルとして長寿命化に着手。17年度に34億円をかけて工事を完了させ、今後30年ほどの「延命」を図る。

 17年度は、6校の工事の手法や費用対効果などを検証するとともに、県内各校の老朽度を分析した施設カルテを参考に整備指針を策定。建て替えか改修かの判断、工事着手の優先順位などのルールを設定する。これを踏まえて18年度に個別施設計画をまとめ、工事を進めていく。

 長寿命化にかかる総費用は整備指針策定の過程で算定する。高校の施設改修は小中学校のように国の補助金対象にならず、県負担が大きくなることから、どの施設から着手するか、年間に何棟の工事を進めるかなども財政面を考慮して調整する。「学校数も多く、工事の進め方や費用の見通しなどを早急に明らかにしていく必要がある」(財務課)としている。



 ■静岡県内市町も小中学校の対策推進

 静岡県内市町はそれぞれ児童生徒の減少に伴う小中学校の統廃合や財政面などの事情に応じ、小中学校の長寿命化工事や建て替えを進めている。

 静岡市教委の教育施設課によると、小中学校130校について、年間8~10校ずつ長寿命化の工事を実施する方針で、2017年度の関連予算は11億円。「財政的な負担が大きく、可能な範囲で進めている」と説明する。

 浜松市は10年度から小中学校146校の対策を計画的に実施。公共建築課によると、大規模な改修が必要な建物の対策は既に終え、近年は年間20校前後ずつ、屋根の防水や外壁の塗り替えなどの改修工事を10億円規模の費用で行っている。

 下田市は小学校7校、中学校4校のほとんどが築30年以上。中学校は21年度以降に新築1校に統合する方針で、小学校は既存校舎を修繕しながら長寿命化を図っている。「小学校は今後、大規模改修の必要性も出てくる見通し」(市教委学校教育課)という。

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2月に発表された清水町公共施設等総合管理計画(案)パブリックコメント用によると

町内の小中学校は、概ね築30年を経過しており、
南小学校、西小学校、清水中学校は40年が経過している。

校舎や体育館の耐震補強工事は完了しているが、
計画的な改修、修繕、改築などによるを長寿命化を進める。

各小学校の給食棟は老朽化が著しいので、
計画的な建て替えを進め、
ライフスタイルの変化に的確に対応するため、
洋式化トイレの増設を計画的に進める。

としている。



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Posted by 清水町議会議員 松浦俊介 at 18:17 │教育・学校

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