2014年11月07日
<高まる保育ニーズ>入園「優先度」公開の動き 県内市町、基準を明示
下記、10月10日の静岡新聞
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高まる保育ニーズ 入園「優先度」公開の動き 県内市町、基準を明示(大須賀伸江)
2014/10/10 静岡新聞 夕刊
保育所や認定こども園などへの入所申し込みに対して、市町が就労状況や家庭事情を点数化して優先度の比較に用いる「利用調整基準」について、県内市町の一部で公開しようという動きが起きている。保護者は基準を参考に自分の点数を知ることができる。国の新制度に伴う認定こども園整備などで待機児童の受け皿が拡大する兆しを見せる中、保護者の要望に応えるための検討が始まっている。
(大須賀伸江)
静岡市は10月末まで新制度に伴う新基準についてパブリックコメントを募集中だ。市の最終決定を経て、ホームページへの掲載などを検討する。基準はこれまで来庁した希望者には公開していた。しかし、非公開と思っている保護者は多く、新制度の説明会に出席した母親からは、「自分の点数を知りたい」「理由が分からないまま待機児童になり、釈然としない」という声が相次いでいた。
来庁者に基準を見せている浜松市は、2015年度入所の集中受け付けで保護者に基準表を渡すことを計画している。ゆくゆくはインターネットでの公開も検討する。
入所は基準を点数化して、同じ園の希望者で順位付けして決まる。保護者にとって点数は、待機児童になるかならないかの明暗を分ける“鍵”。これまでほとんどの市町は非公開か、問い合わせがあれば公開する対応にとどまっていた。
たとえ点数を知ったとしても、同じ園の希望者の中での順位までは分からない。そのため、「この点数なら入園できる、と誤解を生む可能性がある」(焼津市)、「園への問い合わせが増える可能性があり、現場が混乱しそう」(清水町)と公開に慎重な市町もある。
新制度に伴い、来年度は幼稚園が認定こども園になって保育児童の受け入れを新たに始めるケースや、16年度以降に認定こども園になる施設も出てくる。受け皿の広がりで待機児童の解消が期待される。
一方、新制度で保育受け入れの要件となる保護者の最低就労時間を、月120時間から半分ほどに緩和する自治体では、新たな保育ニーズが見込まれる。実際の申し込み数はどの程度になるかは予測がつかず、「保育士不足の中、待機児童がゼロから発生に転じる可能性もある」(御前崎市)との警戒感もある、という。
来年2月ごろ入所の可否が決まり、待機児童になった保護者からの問い合わせが予想される。これまで公開の必要を感じていなかった市町も、待機児童の発生で新たな対応を迫られそうだ。
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現在、清水町の保育所・保育園への待機児童は11月1日現在で0歳児が5人、1歳児が2人。
担当課に確認したところ
保育所・保育園へ入所するにあたって、
清水町は基準等を設けて点数化もしているが、
各家庭の状況など点数化しずらい事情等も勘案し、
総合的に判断しているという。
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高まる保育ニーズ 入園「優先度」公開の動き 県内市町、基準を明示(大須賀伸江)
2014/10/10 静岡新聞 夕刊
保育所や認定こども園などへの入所申し込みに対して、市町が就労状況や家庭事情を点数化して優先度の比較に用いる「利用調整基準」について、県内市町の一部で公開しようという動きが起きている。保護者は基準を参考に自分の点数を知ることができる。国の新制度に伴う認定こども園整備などで待機児童の受け皿が拡大する兆しを見せる中、保護者の要望に応えるための検討が始まっている。
(大須賀伸江)
静岡市は10月末まで新制度に伴う新基準についてパブリックコメントを募集中だ。市の最終決定を経て、ホームページへの掲載などを検討する。基準はこれまで来庁した希望者には公開していた。しかし、非公開と思っている保護者は多く、新制度の説明会に出席した母親からは、「自分の点数を知りたい」「理由が分からないまま待機児童になり、釈然としない」という声が相次いでいた。
来庁者に基準を見せている浜松市は、2015年度入所の集中受け付けで保護者に基準表を渡すことを計画している。ゆくゆくはインターネットでの公開も検討する。
入所は基準を点数化して、同じ園の希望者で順位付けして決まる。保護者にとって点数は、待機児童になるかならないかの明暗を分ける“鍵”。これまでほとんどの市町は非公開か、問い合わせがあれば公開する対応にとどまっていた。
たとえ点数を知ったとしても、同じ園の希望者の中での順位までは分からない。そのため、「この点数なら入園できる、と誤解を生む可能性がある」(焼津市)、「園への問い合わせが増える可能性があり、現場が混乱しそう」(清水町)と公開に慎重な市町もある。
新制度に伴い、来年度は幼稚園が認定こども園になって保育児童の受け入れを新たに始めるケースや、16年度以降に認定こども園になる施設も出てくる。受け皿の広がりで待機児童の解消が期待される。
一方、新制度で保育受け入れの要件となる保護者の最低就労時間を、月120時間から半分ほどに緩和する自治体では、新たな保育ニーズが見込まれる。実際の申し込み数はどの程度になるかは予測がつかず、「保育士不足の中、待機児童がゼロから発生に転じる可能性もある」(御前崎市)との警戒感もある、という。
来年2月ごろ入所の可否が決まり、待機児童になった保護者からの問い合わせが予想される。これまで公開の必要を感じていなかった市町も、待機児童の発生で新たな対応を迫られそうだ。
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現在、清水町の保育所・保育園への待機児童は11月1日現在で0歳児が5人、1歳児が2人。
担当課に確認したところ
保育所・保育園へ入所するにあたって、
清水町は基準等を設けて点数化もしているが、
各家庭の状況など点数化しずらい事情等も勘案し、
総合的に判断しているという。
Posted by 清水町議会議員 松浦俊介 at 14:26
│保育所・保育園・幼稚園│子育て