2014年09月23日
清水町男女共同参画シンポジウム
今日は、町地域交流センターで清水町男女共同参画シンポジウムが開催され参加。

前半がパネルディスカッション、後半が講演。
パネルディスカッションでは、
コーディネーターに渥美由喜(あつみなおき)氏。
渥美氏は、内閣府少子化危機突破タスクフォース政策推進チームリーダー、
東レ経営研究所研究部長をされており、
人口問題、労働雇用などで、少子化問題研究の第一人者。
またプライベートでは、7歳と4歳の2児の父親。
2回の育児休業を取得し、仕事、育児の他に5年前から父親の介護も実践中。
次男は、大きな病気により育児だけでなく看病も行っている。
また、ADHDであることを公言している。
コメンテーターに
大村知子氏(清水町男女共同参画計画策定委員長・静岡大学名誉教授)
山田美智代氏(長沢区副区長)
萩原祐子氏(清水町男女共同参画計画策定委員)
芳川真二氏(清水町男女共同参画計画策定委員)
の方々がそれぞれの家庭や仕事での経験などを通して
現在の子ども達の取り巻く環境、
家庭や地域での取り組みの話を聴く。
何事も楽しんでやる親の姿を子どもに見てもらうことや
家庭内で家事など夫婦や親子で互いに評価・認めること
協働し合うことの重要性を感じる。
後半では、コーディネーターの渥美由喜氏が
「一人ひとりがイキイキと働き、クラスワークライフバランス~育児・家事・介護と仕事の両立~」
と題して講演をしていただく。
渥美氏は、WLB・D&I先進企業900社を訪問調査している。
WLBはワーク・ライフ・バランス(英: work–life balance)のことで、
「仕事と生活の調和」と訳され、「国民一人ひとりがやりがいや充実感を持ちながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる」ことを指す。
「ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)」とは、
多様な背景(ダイバーシティ)を持つ人財を受容し、一人ひとりの意見やアイディアを聴き入れること(インクルージョン)で、変化の速いビジネス環境と多様化する市場に柔軟に対応し、組織の競争力を上げる経営戦略。
である。
渥美さんの父親の介護体験を交えたお話を頂くが、
○現在、介護している570万人の過半数(290万人)は働いている。
○そのうち40~50代の人は約6割(170万人)を占め、その4割は男性。
○管理職として働きながら介護している8万人に限ると8割は男性。
○介護と仕事を背負い、身体的・精神的に疲弊する社員は急増。
とのことで今後、団塊の世代が後期高齢者になる10年後には
社員の平均年齢が40歳前後の会社で、
介護社員が占める割合はほぼ倍増する。
WLBは、価値観や取り組むか否かという選択の問題ではなく、
社会システムの転換に先んじて対応するか、後回しにするかという問題であり、
選択の余地はない。
人口減少化で「総力戦」をしていかなければならない。
○労働力人口は、今後50年で3分の1が消失
○あらゆる企業で、採用数<退職者数
○働き手が企業を選別する時代へ
○「働き甲斐」で、働き手が集まり、「質」も向上
○ダイバーシティの推進なくして、企業の成長なし
渥美先生は、イクメンの名付け親であるが、
8年前から使用していて
結婚相手の条件に「イクメン」と回答する若年女性の割合は、
「イケメン」と回答する割合の4倍以上いる事実を発見。
イケメンになれなくてもイクメンには誰でもなれる。
また、自分の子どもも含めてこれから結婚を考える男性は、
イクメンにならないとパートナーを見つけることが難しくなっていく。
そのためにも、かわいい子には家事をさせるべき。
また、自分が「楽」になることよりも、「楽しむ」姿勢が重要。
育児休業中という言葉は、「休」という字がよくない。
育児専業中もしくは育児修行中がよい。
育児は就労時より過酷である。
メンタルヘルスについて
○全従業員のうち、出社できない人2%、通院している人6%、自覚症状がある人30%
○過労うつが原因で自殺した人は、6割増。
○30歳代が40%
○多面性(市民の三面性=職業人、家庭人、地域人)はその人を支えるセーフティネット。
○女性管理職の和利害が低い企業ほど、長時間労働の職場ほど不祥事が生じるリスクが高い。
組織内で育児や介護で休みがちな方がいても、
支援する人、される人を固定化せず、お互いさまでやっていく。
イクメンも自身の子育てだけでなく、社会貢献として地域で子育て→育地、イクメンからイキメンへ
ダイバーシティは、職場活性化の切り札で
一方的に「支援される」存在はいない。
「いのちのバトンリレー」
ワークライフバランスは、リスクマネージメント。
リスク発生後は、超ポジティブシンキングで
「良かった」探しをしてノートにメモする。
○DIV/WLBは経営戦略、地域戦略として不可欠。
○ただし即効薬ではなく、漢方薬。服用し続けることで強靭な企業体質、持続性の高い地域となる。
前半がパネルディスカッション、後半が講演。
パネルディスカッションでは、
コーディネーターに渥美由喜(あつみなおき)氏。
渥美氏は、内閣府少子化危機突破タスクフォース政策推進チームリーダー、
東レ経営研究所研究部長をされており、
人口問題、労働雇用などで、少子化問題研究の第一人者。
またプライベートでは、7歳と4歳の2児の父親。
2回の育児休業を取得し、仕事、育児の他に5年前から父親の介護も実践中。
次男は、大きな病気により育児だけでなく看病も行っている。
また、ADHDであることを公言している。
コメンテーターに
大村知子氏(清水町男女共同参画計画策定委員長・静岡大学名誉教授)
山田美智代氏(長沢区副区長)
萩原祐子氏(清水町男女共同参画計画策定委員)
芳川真二氏(清水町男女共同参画計画策定委員)
の方々がそれぞれの家庭や仕事での経験などを通して
現在の子ども達の取り巻く環境、
家庭や地域での取り組みの話を聴く。
何事も楽しんでやる親の姿を子どもに見てもらうことや
家庭内で家事など夫婦や親子で互いに評価・認めること
協働し合うことの重要性を感じる。
後半では、コーディネーターの渥美由喜氏が
「一人ひとりがイキイキと働き、クラスワークライフバランス~育児・家事・介護と仕事の両立~」
と題して講演をしていただく。
渥美氏は、WLB・D&I先進企業900社を訪問調査している。
WLBはワーク・ライフ・バランス(英: work–life balance)のことで、
「仕事と生活の調和」と訳され、「国民一人ひとりがやりがいや充実感を持ちながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる」ことを指す。
「ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)」とは、
多様な背景(ダイバーシティ)を持つ人財を受容し、一人ひとりの意見やアイディアを聴き入れること(インクルージョン)で、変化の速いビジネス環境と多様化する市場に柔軟に対応し、組織の競争力を上げる経営戦略。
である。
渥美さんの父親の介護体験を交えたお話を頂くが、
○現在、介護している570万人の過半数(290万人)は働いている。
○そのうち40~50代の人は約6割(170万人)を占め、その4割は男性。
○管理職として働きながら介護している8万人に限ると8割は男性。
○介護と仕事を背負い、身体的・精神的に疲弊する社員は急増。
とのことで今後、団塊の世代が後期高齢者になる10年後には
社員の平均年齢が40歳前後の会社で、
介護社員が占める割合はほぼ倍増する。
WLBは、価値観や取り組むか否かという選択の問題ではなく、
社会システムの転換に先んじて対応するか、後回しにするかという問題であり、
選択の余地はない。
人口減少化で「総力戦」をしていかなければならない。
○労働力人口は、今後50年で3分の1が消失
○あらゆる企業で、採用数<退職者数
○働き手が企業を選別する時代へ
○「働き甲斐」で、働き手が集まり、「質」も向上
○ダイバーシティの推進なくして、企業の成長なし
渥美先生は、イクメンの名付け親であるが、
8年前から使用していて
結婚相手の条件に「イクメン」と回答する若年女性の割合は、
「イケメン」と回答する割合の4倍以上いる事実を発見。
イケメンになれなくてもイクメンには誰でもなれる。
また、自分の子どもも含めてこれから結婚を考える男性は、
イクメンにならないとパートナーを見つけることが難しくなっていく。
そのためにも、かわいい子には家事をさせるべき。
また、自分が「楽」になることよりも、「楽しむ」姿勢が重要。
育児休業中という言葉は、「休」という字がよくない。
育児専業中もしくは育児修行中がよい。
育児は就労時より過酷である。
メンタルヘルスについて
○全従業員のうち、出社できない人2%、通院している人6%、自覚症状がある人30%
○過労うつが原因で自殺した人は、6割増。
○30歳代が40%
○多面性(市民の三面性=職業人、家庭人、地域人)はその人を支えるセーフティネット。
○女性管理職の和利害が低い企業ほど、長時間労働の職場ほど不祥事が生じるリスクが高い。
組織内で育児や介護で休みがちな方がいても、
支援する人、される人を固定化せず、お互いさまでやっていく。
イクメンも自身の子育てだけでなく、社会貢献として地域で子育て→育地、イクメンからイキメンへ
ダイバーシティは、職場活性化の切り札で
一方的に「支援される」存在はいない。
「いのちのバトンリレー」
ワークライフバランスは、リスクマネージメント。
リスク発生後は、超ポジティブシンキングで
「良かった」探しをしてノートにメモする。
○DIV/WLBは経営戦略、地域戦略として不可欠。
○ただし即効薬ではなく、漢方薬。服用し続けることで強靭な企業体質、持続性の高い地域となる。