選挙の応援（１）

今回の衆議院議員選挙では、
地方議員出身者で新人として出馬した仲間が何人かいた。

その中で林英臣政経塾の千葉1区の田沼隆志（維新）さんと
沖縄1区の國場幸之助（自民）さんの応援に
7日（金）～10日（日）にかけて入った。

田沼さんは、比例復活当選。
國場さんは、見事に小選挙区で勝ち抜いた。

選挙期間中は、
具体的なことを書くと公職選挙法にひっかかりそうなので控えた。

改めて、その時のことを振り返る。

選挙前にも応援に入った田沼さんは、
7日（金）は京葉線海浜幕張駅で街頭演説をしているとのことで
議会終了後、新幹線で東京へ向かい、
夕方6時少し前くらいに現場に着いた。

ちょうどこのときは、
東北で地震が起きて津波警報が発令された。

といっても私は海浜幕張駅に向かう途中の電車の中で
震度3くらいの揺れがあったようだが、
電車の中でよくわからなかった。

電車が最寄りの駅に停車していたが
なかなか出発することもなく、
このまま電車が動かなくて応援にいけなかったらどうしようと
少し焦った。

10～15分くらいして徐行運転で電車が走りだしたが
予定より30分くらい遅く到着した。

改札を出て南口へ行ってみると
緑色のウインドブレーカーを着た集団を発見。

本人不在だったが
運動員の方に声をかけ、
チラシ配りを手伝った。

数十枚ほどのチラシを片手に
電車が到着するたびにあふれ出てくる乗客の方と
近隣のオフィスからの帰宅者に
「田沼隆志お願いします！」と
ちょうど手元付近にチラシを差し出すが
あまり受け取ってもらえない。

感覚としては
３０～４０人に一人くらい受け取ってもらった感じである。

６時になって本人が登場し、
驚いた表情で握手を交わす。

「松浦さん、演説しますか？」と言われたが、
「候補者がいるので、私はチラシ配りをやります！」と
引き続きチラシ配りを続けた。

行き交う人は、
あっという間にすれ違っていき、
瞬く間に改札へ吸い込まれていく。

改札から出てきた人は、
スピードを緩めることなく、
早足で家路へ向かう。

ほとんどの人が演説の政策などはまったくと言っていいほど
聞き取ることもなく過ぎて行っているように思えた。

田沼さんは、それでも丁寧に政策を訴え、
しがらみのない維新の強みなどを伝えた。

ときおり、静岡から応援に来ている議員が来ていることも
紹介してくれた。

自分は、とにかく田沼隆志の名前を覚えてもらい
チラシを受け取ってもらえるよう
「田沼隆志よろしくお願いします！」と
機関銃のように言い続け、
右手と左手両方使って
前から来る人後ろから来る人
両方の人に対応できるよう訴え続けた。

以前、三島駅や沼津駅でもチラシ配りをした経験があるが、
人の流れのスピードと量が違いすぎるような気がした。

非常に反射神経を要求される。
タイミングがずれて早くチラシを次の方に差し出してしまって
手を出してくれた方にチラシを渡し損ねたりすることもあった。

人が少なければ止まってくれそうな感じもするが、
ラッシュ時では人の流れは時の流れのように止まったり、
逆戻りすることはない。

あわてて追いかけて
リレーのバトンのように「お願いします！」と手渡した。

田沼さんは、演説の合間に
握手する戦術も使った。

チラシを受け取ってくれた方や
たまに田沼さんの知人らしき人や
維新の政策について聞いている人がいた。

夜、８時まで怒涛の時間が過ぎた。
最初寒かったが、運動員用の緑のウインドブレーカーを
着ていてやっていたこともありだんだん熱くなってきた。
軽く汗がにじみ出た。

終了後、本人及び運動員の皆さんと記念撮影を行い
再び本人と固い握手をした。

「明日は國場さんの応援に行きます！」伝えると
「國場さんは総理にしたい男ですよ。
私も応援に行きたいですね（笑）」と田沼さんは答えた。

「（笑）国会で是非会ってください！」
必勝を祈念して東京に戻った。

（つづく）