2010年08月31日

<戸籍>県内市町、困惑広がる

下記、27日の静岡新聞

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戸籍「112歳以上」 県内で1749人 本社調査
08/27 07:54 静岡新聞

 全国で相次ぐ高齢者の所在不明問題で、静岡新聞社は26日、県内最高齢者の111歳を上回る人が戸籍上で「生存」していないかどうかを全35市町に聞き取り調査した。少なくとも27市町で計1749人の戸籍があることが分かった。“最高齢”は河津町の169歳の女性で、江戸時代の天保12年(1841年)生まれ、とする戸籍が残っていた。
 112歳以上の戸籍が最も多く残っていたのは沼津市で403人。静岡市が390人、富士宮市が108人など。町では南伊豆町の57人が最も多かった。
 調査中や未調査で確認ができていないとしたのは御殿場、熱海、伊東、磐田の4市と小山、函南、東伊豆の3町。理由には「住民基本台帳に従った調査はしていたが、戸籍上では追跡調査をしていなかった」(磐田市)、「電算化をまだ導入していない」(東伊豆町)などを挙げた。一方、県内で最も人口の多い浜松市は唯一、該当者なしと回答した。100歳を迎えた際、戸籍の居住地の記載を確認するなどし、所在不明者の戸籍の抹消手続きを毎年20~30件行っているという。

戸籍 出生や結婚、子の誕生、死亡、親族関係などの事実を登録し、日本国民であることを公に証明する制度。市区町が事務を担い、全国統一基準で処理が行われるよう法務局が助言や指示を行う。国民健康保険や選挙人名簿、各種手当など住民サービスの基礎となる住民基本台帳とは異なる。戸籍法は、死亡した人の親族や同居者、家主らが死亡の事実を知った日から7日以内に死亡届を提出するよう定めている。提出先は死亡者の居住地か本籍地、届けを行う人の居住地などの役場。死亡届が提出されれば、その人の戸籍は抹消される。

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県内市町、困惑広がる 揺らぐ制度への信頼
08/27 07:57 静岡新聞

 県内最高齢の111歳を上回る1749人の“高齢者”―。お年寄りの所在不明問題は、戸籍制度の信頼を揺るがしかねない事態へと波及した。静岡新聞社が全市町を対象に行った26日の聞き取り調査に対し、戸籍上でのみ生存しているとみられる高齢者がいる市町の担当者は、「戦中戦後の混乱で死亡届が出されなかったケースもある」「外国への移住も要因では…」などと困惑の表情を浮かべた。

 県内の戸籍事務を所管する法務省静岡地方法務局。「実際の業務は市区町にお願いしている」と説明し、実態調査は行わない考えを示した。高齢者の生存実態と戸籍が一致しない原因について「市区町に適切に死亡届が出されていないことに尽きる。(死亡者の家族など)当事者から申請がなければ、どうしようもない」と強調した。

  ▼「169歳」
 江戸時代生まれの169歳の戸籍が残っていた河津町は、戸籍の電算化を昨年11月に下田、南伊豆、松崎と4市町で行ったばかり。担当者は「電算化されたので、今後は付票(住民登録地の記載欄)が空白の人や、県内の最高齢者を基準に生存が疑われるケースを抽出したい」と対策を練る。
 112歳以上が400人を突破していた沼津市の担当者は「ほとんどの付票が空白なので、居住地の追跡ができない。ここまで多い理由は現段階で分からない」とした。390人いた静岡市の担当者も「法令上、戸籍の実態調査を行う仕組みはなく、業務の中でおかしいと気付くタイミングもなかった」と述べた。
 
 ▼「該当者なし」
 一方、111歳で県内最高齢の唐沢うらさんが住む浜松市は該当者0人。同市が100歳を迎えた人に行う確認作業では、住居地が不明な人の戸籍をたどって系統図を作成し、親族などへの聞き取り調査を行う。
 100歳以下の市民についても、国民健康保険の通知や選挙事務の連絡など郵便物が不着となった場合は庁内で連絡を取り合い、現地に出向くなどして戸籍や住民基本台帳と生活実態との確認に努めているという。

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清水町では、112歳以上で戸籍が残っているのは9人で
最高齢は149歳。

担当課に確認したところ、戸籍が残っている方は、
死亡届が出てなくて、調べる手段のない方。
今後の対応は、法務局へ相談して職権行政処分などをしていくという。

また、住民票については、
住民票の住所に人が住んでないなど
居住実態がなければ毎年消除していて昨年度26人している。

戸籍については死亡届もしくは裁判所への失踪届がないと抹消できない。
9人はそれがないので残ったことになる。


タグ :清水町戸籍

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Posted by 清水町議会議員 松浦俊介 at 17:11 │住民生活

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