2018年07月07日
<スクールカウンセラー>「常時配置」 静岡県内4中学校区モデルに
下記、6月7日の静岡新聞
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スクールカウンセラー「常時配置」 静岡県内4中学校区モデルに
6/7(木) 8:45配信 静岡新聞SBS
静岡県教委は2018年度、静岡県内四つの中学校区をモデル校区としてスクールカウンセラー(SC)の勤務時間数を大幅に増やす「常時配置」を始めた。県内公立校のいじめ認知件数と小学校の暴力行為は16年度、過去最多になり、子どもの心理的ケアを担うSCの需要は高まっている。モデル校区では、既に効果を実感する声が上がり、教育現場は事業拡充を期待している。
モデル校区の一つ、清水町立清水中学校区では、臨床心理士の藤元光世さんが小中3校を受け持つ。いじめや虐待、発達障害など寄せられる相談はさまざま。スクールソーシャルワーカーと連携し、悩みを抱える児童生徒や保護者に対応する。
年間の勤務時間は、17年度は計443時間だったが、18年度は計1040時間と倍以上となる。1日の勤務時間数と勤務日数が大幅に増え「活動の幅が広がった」と藤元さんは手応えを感じている。
17年度までは相談室にやって来る児童生徒への対応に追われていたが、別室登校や校外の施設に通う児童生徒の元にも出向く時間ができた。「自らSCを訪ねる勇気がない子どもたちにまでケアが行き届く」という。
教員との情報共有もしやすくなった。短い勤務時間では、授業を抱える教員と予定が合わず、面談の様子は主に文書で伝えていた。現在は直接教員と話し合い、臨機応変な対応が可能になった。
清水中の鈴木陽一校長(59)は「『先生には言えないことも、SCになら言える』という子どもは多く、欠かせない存在。今は中学校区単位の配置だが、1校に1人が常駐するのが理想」と望む。
ただ、現状で人材確保は追い付いていない。県教委義務教育課は「まずは常時配置の成果を見極めたい。学校の安定に効果が証明できれば予算の確保につながり、今後のSCの在り方も見えてくる」としている。
<メモ>県内のSC配置状況 スクールカウンセラーは臨床心理士や精神科医、児童生徒の相談業務に関して一定の経験がある人が就く。政令市以外を管轄する県教委は全172中学校区にSCを配置。原則、一つの中学校区内にある小中学校は同じSCが担当し、一貫したケアを受けられる環境をつくっている。ただ、待遇面から企業やクリニックでも働ける心理専門職を学校現場で確保するのは難しく、18年度はSC130人で、小学校317校と中学校171校、義務教育学校1校を担当する。1校当たりの勤務時間数は学校規模(児童生徒数)で異なる。
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清水中学校がスクールカウンセラーのモデル校区になったのは、
平成28年度からで働き方改革のモデル校に設定されていた。
6月議会の一般質問でも取り上げたが、
子ども達に必要なのはナナメの関係で、
タテの関係である先生生徒や親子、
ヨコの関係である同級生ではない、
利害関係のない第三者。
この第三者が建物の筋交いのように多いほど強くなる。
スクールカウンセラーもそうした専門的な第三者であるが、
基本的には、気軽に相談できる第三者を子供たちにどれだけ作れるかが重要だと思う。
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スクールカウンセラー「常時配置」 静岡県内4中学校区モデルに
6/7(木) 8:45配信 静岡新聞SBS
静岡県教委は2018年度、静岡県内四つの中学校区をモデル校区としてスクールカウンセラー(SC)の勤務時間数を大幅に増やす「常時配置」を始めた。県内公立校のいじめ認知件数と小学校の暴力行為は16年度、過去最多になり、子どもの心理的ケアを担うSCの需要は高まっている。モデル校区では、既に効果を実感する声が上がり、教育現場は事業拡充を期待している。
モデル校区の一つ、清水町立清水中学校区では、臨床心理士の藤元光世さんが小中3校を受け持つ。いじめや虐待、発達障害など寄せられる相談はさまざま。スクールソーシャルワーカーと連携し、悩みを抱える児童生徒や保護者に対応する。
年間の勤務時間は、17年度は計443時間だったが、18年度は計1040時間と倍以上となる。1日の勤務時間数と勤務日数が大幅に増え「活動の幅が広がった」と藤元さんは手応えを感じている。
17年度までは相談室にやって来る児童生徒への対応に追われていたが、別室登校や校外の施設に通う児童生徒の元にも出向く時間ができた。「自らSCを訪ねる勇気がない子どもたちにまでケアが行き届く」という。
教員との情報共有もしやすくなった。短い勤務時間では、授業を抱える教員と予定が合わず、面談の様子は主に文書で伝えていた。現在は直接教員と話し合い、臨機応変な対応が可能になった。
清水中の鈴木陽一校長(59)は「『先生には言えないことも、SCになら言える』という子どもは多く、欠かせない存在。今は中学校区単位の配置だが、1校に1人が常駐するのが理想」と望む。
ただ、現状で人材確保は追い付いていない。県教委義務教育課は「まずは常時配置の成果を見極めたい。学校の安定に効果が証明できれば予算の確保につながり、今後のSCの在り方も見えてくる」としている。
<メモ>県内のSC配置状況 スクールカウンセラーは臨床心理士や精神科医、児童生徒の相談業務に関して一定の経験がある人が就く。政令市以外を管轄する県教委は全172中学校区にSCを配置。原則、一つの中学校区内にある小中学校は同じSCが担当し、一貫したケアを受けられる環境をつくっている。ただ、待遇面から企業やクリニックでも働ける心理専門職を学校現場で確保するのは難しく、18年度はSC130人で、小学校317校と中学校171校、義務教育学校1校を担当する。1校当たりの勤務時間数は学校規模(児童生徒数)で異なる。
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清水中学校がスクールカウンセラーのモデル校区になったのは、
平成28年度からで働き方改革のモデル校に設定されていた。
6月議会の一般質問でも取り上げたが、
子ども達に必要なのはナナメの関係で、
タテの関係である先生生徒や親子、
ヨコの関係である同級生ではない、
利害関係のない第三者。
この第三者が建物の筋交いのように多いほど強くなる。
スクールカウンセラーもそうした専門的な第三者であるが、
基本的には、気軽に相談できる第三者を子供たちにどれだけ作れるかが重要だと思う。
Posted by 清水町議会議員 松浦俊介 at 15:26
│教育・学校