2016年03月31日
<広域化3消防>4月1日始動 静岡/駿東伊豆/富士山南東
下記、静岡新聞
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広域化3消防、4月1日始動 静岡/駿東伊豆/富士山南東
静岡新聞 3月31日(木)10時55分配信
大規模災害や少子高齢化社会などへの対応で広域化に踏み切った、静岡市消防局と駿東伊豆消防本部、富士山南東消防本部が、4月1日にスタートする。本部統合による現場要員拡充や経費縮減などの効果に期待が掛かる一方、周辺地域の住民からは消防力低下を懸念する声も聞こえる。「広域化のメリットをいち早く生かしたい」。各消防は新体制始動に向け、最終準備を進めている。
富士山南東消防本部は三島市、裾野市、長泉町で構成する。昨年11月には、広域化に疑問を抱く三島市の市民グループが市南部地域の消防力低下などを懸念し、928人分の署名を集めた。
だが、広域化では統一的な指揮で部隊を迅速に運用できることが大きな利点とされる。三島市消防本部の古地正実消防長は「消防、救急とも、主に市町境で車両走行時間が短縮するなど初動態勢が強化される」と強調する。
県東部4市3町の5消防本部がまとまる駿東伊豆消防本部は、駿河湾から山を挟んで相模湾まで管内が広く地理的状況も多様。新消防本部は地域の実情に対応するため、3方面制を敷く。
初動は基本的に各方面で行い、大規模災害時は全体で対応する仕組みで、沼津市消防本部消防総務課の山中史隆課長は「現場に最短で到着できるよう、柔軟な運用を心掛ける。消火栓の位置や道路状況の把握など、職員が管内全体の土地勘を養うことも重要」と指摘する。
静岡市消防局は、島田市と牧之原市、吉田町、川根本町が、業務を静岡市に委託する方式で広域化を図った。新組織の管内には、中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)5キロ圏の予防防護措置区域(PAZ)と静岡空港が入る。
従前からある消防ヘリや特殊車両などに加え、広域化に合わせて水利から1キロ先まで送水可能なポンプ車、最大毎分8千リットル放水できる放水砲車なども配備した。いざという時、高度な消防装備を活用できることは、新たな管内の住民にとって安心材料。池田悦章同消防局参事は「より責任が増す。特殊災害への対応力を高めるためにも、訓練や研修で職員の資質向上に努めたい」と意欲を示す。
■静岡県内〝一段落〟西部で遅れ
静岡県内の消防広域化の動きは、4月1日に運用を開始する静岡市消防局と駿東伊豆消防本部、富士山南東消防本部で“一段落”となる。県は広域化を推進してきたが、現状で県西部や岳南地区などの協議は先行きが見通せない。
中東遠の5市1町と富士、富士宮両市は、広域化は行わず、指令センターの共同運用を開始した。現場要員の拡充や、市町境を越えた出動態勢の確立などで、県消防保安課は「広域化に近い効果が出ている」と分析する。
ただし、想定される南海トラフ巨大地震などを考慮すれば、広域化による消防力強化は必要とみられ、県担当者は「地域ごとの事情はあるだろうが、引き続き広域化のメリットを訴えていきたい」と話す。
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駿東伊豆消防本部は、2月から指令業務はスタートしており、
清水町消防署の救急車が沼津市の大平地区へ出動するなど
すでに広域的に活動しており、出動件数が増えている。
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広域化3消防、4月1日始動 静岡/駿東伊豆/富士山南東
静岡新聞 3月31日(木)10時55分配信
大規模災害や少子高齢化社会などへの対応で広域化に踏み切った、静岡市消防局と駿東伊豆消防本部、富士山南東消防本部が、4月1日にスタートする。本部統合による現場要員拡充や経費縮減などの効果に期待が掛かる一方、周辺地域の住民からは消防力低下を懸念する声も聞こえる。「広域化のメリットをいち早く生かしたい」。各消防は新体制始動に向け、最終準備を進めている。
富士山南東消防本部は三島市、裾野市、長泉町で構成する。昨年11月には、広域化に疑問を抱く三島市の市民グループが市南部地域の消防力低下などを懸念し、928人分の署名を集めた。
だが、広域化では統一的な指揮で部隊を迅速に運用できることが大きな利点とされる。三島市消防本部の古地正実消防長は「消防、救急とも、主に市町境で車両走行時間が短縮するなど初動態勢が強化される」と強調する。
県東部4市3町の5消防本部がまとまる駿東伊豆消防本部は、駿河湾から山を挟んで相模湾まで管内が広く地理的状況も多様。新消防本部は地域の実情に対応するため、3方面制を敷く。
初動は基本的に各方面で行い、大規模災害時は全体で対応する仕組みで、沼津市消防本部消防総務課の山中史隆課長は「現場に最短で到着できるよう、柔軟な運用を心掛ける。消火栓の位置や道路状況の把握など、職員が管内全体の土地勘を養うことも重要」と指摘する。
静岡市消防局は、島田市と牧之原市、吉田町、川根本町が、業務を静岡市に委託する方式で広域化を図った。新組織の管内には、中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)5キロ圏の予防防護措置区域(PAZ)と静岡空港が入る。
従前からある消防ヘリや特殊車両などに加え、広域化に合わせて水利から1キロ先まで送水可能なポンプ車、最大毎分8千リットル放水できる放水砲車なども配備した。いざという時、高度な消防装備を活用できることは、新たな管内の住民にとって安心材料。池田悦章同消防局参事は「より責任が増す。特殊災害への対応力を高めるためにも、訓練や研修で職員の資質向上に努めたい」と意欲を示す。
■静岡県内〝一段落〟西部で遅れ
静岡県内の消防広域化の動きは、4月1日に運用を開始する静岡市消防局と駿東伊豆消防本部、富士山南東消防本部で“一段落”となる。県は広域化を推進してきたが、現状で県西部や岳南地区などの協議は先行きが見通せない。
中東遠の5市1町と富士、富士宮両市は、広域化は行わず、指令センターの共同運用を開始した。現場要員の拡充や、市町境を越えた出動態勢の確立などで、県消防保安課は「広域化に近い効果が出ている」と分析する。
ただし、想定される南海トラフ巨大地震などを考慮すれば、広域化による消防力強化は必要とみられ、県担当者は「地域ごとの事情はあるだろうが、引き続き広域化のメリットを訴えていきたい」と話す。
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駿東伊豆消防本部は、2月から指令業務はスタートしており、
清水町消防署の救急車が沼津市の大平地区へ出動するなど
すでに広域的に活動しており、出動件数が増えている。
Posted by 清水町議会議員 松浦俊介 at 17:45
│消防・救急