2012年04月15日

「ふじのくに先端医療総合特区地域説明会」(2)

先日の静岡県立がんセンターの山口総長の講演の後、
「ふじのくに先端医療総合特区について」と題して
静岡県経済産業部商工業局新産業集積課長の小櫻 充久氏の講演がある。

県内では医療機器生産金額は全国第1位:3,069億円、
医薬品生産金額は全国第2位:5,248億円
(厚生労働省「平成22年薬事工業生産動態統計による」
で、関連企業の多くがファルマバレープロジェクトが対象となる
12市町の地域に集まっている。

ファルマバレーセンターは、
静岡県立がんセンターにあり、
所長以下30人のスタッフがいて
職員構成は静岡県、静岡県産業振興財団、
静岡県中小企業団体中央会、
三島市、裾野市、函南町、三島信用金庫から派遣されている。

過去には、沼津市や長泉町の職員も派遣されていた。

また、県と12市町から補助金・負担金が拠出されている。
県が600万円、12市町が各50万円。

補助金・負担金を活用して
「ふじのくにの宝物」とう冊子をつくり、
地元のさまざまな医療・健康産業の事業所を掲載し、
医療機器メーカーや大学等の研究機関と
地元企業のマッチングに活用している。

これまでの実績としては、
〇製品化件数 48件(累計)
〇試作品件数 52件(累計)
〇産業人材の育成 256人(累計)
〇医療人材の育成 認定看護師養成 129人(21年度~24年度)
〇県内の地価上昇や横ばい地点の多くが県東部地域
〇natureに紹介記事
〇世界各国から視察

がある。

これまで、
他産業から医療健康産業への参入完了が17社、
参入希望が137社ある。

「ふじのくに先端医療総合特区」についての説明の前に
総合特区とは

〇内閣府が主体となり
〇新成長戦略実現のために、国と地域の政策資源を集中
〇国際戦略総合特区と地域活性化総合特区の2種類
〇規制の特例措置に加え税制・財政・金融上の支援措置等を総合的に実施
 (1地域5億円を上限とした支援措置を予定)
〇「国と地方の協議会」を通じ、地域のニーズに応じた措置を随時追加

「ふじのくに先端医療総合特区」が目指すものは
1.試作品の早期承認
2.地域企業の挫折防止
3.医療健康産業クラスターの拡大

「ふじのくに先端医療総合特区」の概要は
〇申請主体 静岡県
〇期間 平成23~27年(5カ年)
〇目標
 ・医療、健康産業への参入による地域企業の活性化
 ・がん医療の発展
〇期待される効果
 ・へいえし27年県内医療機器生産額4,000億円
 ・雇用創出 5,000人
〇関連団体
 ・東部12市町
 ・(公財)静岡県産業振興財団
 ・商工会議所、商工会
 ・金融機関(11機関)

特区を活用した拠点整備として
旧長泉高校跡地の活用策を10月を目標に検討し、
活用案として
〇インキュベーション施設
〇静岡がんセンターと連携大学や企業等の共同研究施設
〇高度な医療人材の育成の場など



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Posted by 清水町議会議員 松浦俊介 at 09:37 │地域振興

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