2011年04月04日

<河野太郎代議士>日本のエネルギー戦略

下記、衆議院議員 河野太郎の国会日記(3月31日)転載

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       衆議院議員 河野太郎の国会日記
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311以後、日本の、そして世界のエネルギー戦略は変わらざるを
得ない。

特に日本のこれまでの誤ったエネルギー政策は転換されねばならな
い。

エネルギー政策を転換するという強い政治のリーダーシップの下、
それを実現するための合意形成とルール作り、そして技術開発が求
められる。

今後、原発の新規立地はできないし、政治的な決断で原発の新規立
地を止めるべきだ。この場合、40年で原発を廃炉にするというこ
とを考えると、ほぼ2050年までに日本の原発は止まることにな
る。

具体的には、2020年までに20%の省エネ・節電を実現し、廃
炉になる原子力の分を天然ガスと再生可能エネルギーで補っていく。

          2010    2020
省エネ          -     20%
再生可能エネルギー  10%     30% (37%)
原子力        25%     10% (13%)
天然ガス       25%     25% (32%)
石油石炭       40%     15% (18%)
( )内は2020年の電力構成に占める割合

最終的には、さらに省エネを進めながら、再生可能エネルギー10
0%を実現する。

欧州気候フォーラム、ドイツ環境諮問委員会、欧州再生可能エネル
ギー協会、ドイツ連邦環境庁などが再生可能エネルギー100%の
シナリオを掲げ始めているが、その多くは2050年に再生可能エ
ネルギー100%を打ち出している。

日本も、政治主導で2050年に再生可能エネルギー100%を目
指し、そのための合意形成やルール作り、そして技術開発を進める
べきだ。

2005年、太陽光発電の年間生産量は、1759MW、日本のシ
ェアは47%だった。それが、経産省と電力会社、与野党の原発族
の誤った政策により、坂道を転がり落ちるように地位を失っていっ
た。
       年間生産量  日本のシェア
2005  1759MW   47%
2007  4729MW   25%
2008  7350MW   18%
2009 10000MW以上 12%

この10年、全世界の自然エネルギーへの投資は、驚くべき勢いで
増えている。
2002   220億ドル
2003   270
2004   350
2005   600
2006   930
2007  1480
2008  1550
2009  1865
2010  2430

2010年末に全世界の風力発電の設備容量は1億9千万KW、そ
れに対して原発は3億8千万キロワット。このまま推移すれば、あ
と5年で風力発電の設備容量は原子力発電の設備容量を追い抜くこ
とになる。実際は、市場の拡大により、あと3年で風力と原子力の
設備容量は逆転するだろう。

日本の外では、再生可能エネルギーが驚くべき勢いで伸びている。

原発タリバンによる反再生可能エネルギープロパガンダから日本を
解き放たなければならない。
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Posted by 清水町議会議員 松浦俊介 at 21:09 │地震・災害

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