2019年02月24日

女性目線避難所、ノウハウ冊子に 裾野の有志、3月末発行へ

下記、2月24日の静岡新聞

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女性目線避難所、ノウハウ冊子に 裾野の有志、3月末発行へ
2/24(日) 11:00配信 静岡新聞

 裾野市内の女性有志が2018年度、女性の視点を取り入れた防災ハンドブックの作成に取り組んでいる。同市は17年9月、県の総合防災訓練で「女性目線のモデル避難所」を展示して来場者の注目を集めた。当時の避難所づくりに関わったメンバーがノウハウやアイデアを詰め込んだ冊子を作ろうと、1年間会合を重ねてきた。3月末に発行予定。

 ハンドブック作りにはモデル避難所づくりに関わった一般の主婦や地元の母親クラブ会員、ボランティア団体員ら14人が参加している。月1回のペースで集まり、17年度の取り組みを振り返りつつ、ハンドブックのコンセプトや盛り込む内容を話し合ってきた。

 2月中旬には内容やデザインが固まった。サイズはA5判、32ページ。タイトルは子どもから高齢者まで幅広く読んでもらうことを想定して「そなえて ぼうさい-知ろう避難所ススメよう防災対策」に決めた。市のゆるキャラ「すそのん」を表紙にデザインした。

 ハンドブックでは「避難所に行かなくても済むような日ごろの備えが重要」と強調した上で、発災以降の避難行動の流れや避難所運営でのポイントを解説している。衛生、救護、警護など避難所で必要な役割分担を提案したほか、授乳スペースやトイレ、食料保管場所などに見張りを配置したり、男女各トイレに生理用品や下着を持ち出せるコーナーを設けたりしたレイアウト図も盛り込んだ。

 5千部を作製して各地区の自主防災会長や区長に配布し、市のホームページで閲覧できるようにする。

 リーダーを務めた元防災指導員の中山あい子さん(66)は「女性の細やかな視点を取り入れた内容にまとまった。完成して終わりではなく、各メンバーが所属するグループで講演して広めていく必要がある」と指摘する。

 市危機管理課の担当者は「今回のメンバーが中心となって、ハンドブックを広報、啓発する組織を立ち上げるなど活動を継続させたい」と話した。



 ■防犯対策や居住環境向上へ 女性の意見反映

 東日本大震災や熊本地震では女性や子どもの犯罪被害が問題視され、避難所での防犯対策や居住環境の向上が必須となっている。

 掛川市南郷地区では女性自主防災会を立ち上げ、広域避難所とは別に妊婦や妊産婦専用の避難所を定めた。長泉町の母親有志グループも安全確保や食の備蓄方法についてまとめた防災冊子を作った。

 県警は女性や子どもが犯罪に遭わないための注意点をまとめた「防災防犯女子マニュアル」を作るなど、女性の目線を取り入れた活動が県内で活発になっている。


タグ :裾野市

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Posted by 清水町議会議員 松浦俊介 at 18:00 │地震・災害

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