2016年11月16日
「災害時のトイレ問題・し尿処理研修会」~避難所トイレ運営の向上~
静岡県環境整備事業協同組合主催による
第4回世界トイレの日事業「災害時のトイレ問題・し尿処理研修会」
~避難所トイレ運営の向上~が静岡市清水文化会館「マリナート」で開催され、
昨年に引き続き参加。

講演が3つあり、最初に、
「災害時の避難所運営・トイレ管理」と題して
内閣府 避難所の確保と質の向上に関する検討会
質の向上ワーキンググループ座長
新潟大学危機管理本部危機管理室 教授 田村圭子氏の講演。
熊本地震の避難所の報告や
内閣府の「避難所におけるトイレの確保・管理ガイドライン」(平成28年4月)について説明される。
http://www.bousai.go.jp/taisaku/hinanjo/pdf/1604hinanjo_toilet_guideline.pdf
**********
◆はじめに◆
東日本大震災で起きたこと
Ⅰ.現状と課題
1 災害時の避難所におけるトイレをめぐる問題点 ~繰り返さないで、避難所のトイレ問題~
2 トイレの改善に向けた取り組みの必要性 ~平時にやらねば間に合わない、災害時トイレ対応~
Ⅱ.トイレの確保・管理に関する基本的な考え方
1 災害用トイレの確保にあたって
(1)トイレの仕組み ~知っていますか、トイレの仕組みとその機能~
(2)災害時のトイレを確保する上での制約 ~ライフラインの機能途絶が水洗トイレに影響~
(3)体制づくり ~災害時トイレの取り組みは1担当課では不可能~
(4)計画づくり ~わがまちには一体いくつの災害時トイレが必要か~
2 災害時のトイレの確保・管理にあたり配慮すべき事項 ~誰もが使える環境を~
3 トイレの個数(目安) ~被災者の健康が維持できるトイレの数とは~
4 災害時のトイレの種類 ~いくつあるか知っていますか?災害時トイレの種類~
5 トイレの衛生管理 ~被災者が協力してトイレを清潔に。市町村は後方支援を~
Ⅲ.トイレの確保のための具体的な取り組み
1 トイレのモデルケース ~災害時に備えるべきトイレを具体的にイメージしよう~
2 災害時のトイレの必要数計算シートの使い方 ~トイレの数を見積もります~
3 トイレ確保・管理チェックリスト ~平時から発災後までにやるべきこと一覧表~
**********
次に、「避難所の環境衛生管理」~感染症から身をも守る~
東京保健医療大学大学院医療保健学研究科感染制御学 教授 菅原えりさ氏の講演。
避難所では、多くの避難者が老若男女が密着して生活をするため、
トイレが不衛生になると感染症が流行する危険性がある。
避難所では、症候群別サーベイランスが重要で
発熱、下痢などの症候群別で5歳未満、5歳以上65歳未満、65歳以上の年代別に
何人いるか、毎日定時刻に記録しておくことが重要である。
<感染症の兆候と想定感染症>
兆候 想定される感染症
○発熱 インフルエンザ、手足口病、麻疹、風疹、おたふくかぜ、ノロウイルス感染症、感冒など
○咳 感冒、インフルエンザ、結核
○皮疹・痛みを伴う腫れ 麻疹・風疹、おたふくかぜ
○開放創
○嘔吐 ノロウイルス感染症、食中毒、インフルエンザ
○下痢 ノロウイルス感染症、食中毒、インフルエンザ
こうした感染症にならないように避難所の清潔を保持するには、
手指衛生が重要でアルコール消毒の徹底などを述べる。
感染兆候の把握をし、
状況によっては、
避難所では、倉庫などを隔離室にし、
発熱者や赤ちゃんを隔離することの必要性も説いた。
最後に「熊本地震に学ぶ今後のトイレ対策」
NPO法人日本トイレ研究所代表理事 加藤篤氏の講演。
加藤氏は、熊本地震では、クルマで非難された方が多くいたが、
エコノミークラス症候群についてトイレとの関連性について説明する。
静脈に血栓ができる条件は
①血流が滞ること→避難所で動かない、歩かない
②血液性状が変わり、固まりやすくなること→水不足による脱水
③血管が損傷すること→打撲、車中泊で長時間足を下ろして座る
避難所でトイレに行きたがらなくなると
必然的に水を飲まなくなり、血栓ができやすくなる。
新潟県中越地震では、
多くの女性がエコノミークラス症候群になり、
2~6日の車中泊で43歳から50歳の女性6人が亡くなった。
第4回世界トイレの日事業「災害時のトイレ問題・し尿処理研修会」
~避難所トイレ運営の向上~が静岡市清水文化会館「マリナート」で開催され、
昨年に引き続き参加。
講演が3つあり、最初に、
「災害時の避難所運営・トイレ管理」と題して
内閣府 避難所の確保と質の向上に関する検討会
質の向上ワーキンググループ座長
新潟大学危機管理本部危機管理室 教授 田村圭子氏の講演。
熊本地震の避難所の報告や
内閣府の「避難所におけるトイレの確保・管理ガイドライン」(平成28年4月)について説明される。
http://www.bousai.go.jp/taisaku/hinanjo/pdf/1604hinanjo_toilet_guideline.pdf
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◆はじめに◆
東日本大震災で起きたこと
Ⅰ.現状と課題
1 災害時の避難所におけるトイレをめぐる問題点 ~繰り返さないで、避難所のトイレ問題~
2 トイレの改善に向けた取り組みの必要性 ~平時にやらねば間に合わない、災害時トイレ対応~
Ⅱ.トイレの確保・管理に関する基本的な考え方
1 災害用トイレの確保にあたって
(1)トイレの仕組み ~知っていますか、トイレの仕組みとその機能~
(2)災害時のトイレを確保する上での制約 ~ライフラインの機能途絶が水洗トイレに影響~
(3)体制づくり ~災害時トイレの取り組みは1担当課では不可能~
(4)計画づくり ~わがまちには一体いくつの災害時トイレが必要か~
2 災害時のトイレの確保・管理にあたり配慮すべき事項 ~誰もが使える環境を~
3 トイレの個数(目安) ~被災者の健康が維持できるトイレの数とは~
4 災害時のトイレの種類 ~いくつあるか知っていますか?災害時トイレの種類~
5 トイレの衛生管理 ~被災者が協力してトイレを清潔に。市町村は後方支援を~
Ⅲ.トイレの確保のための具体的な取り組み
1 トイレのモデルケース ~災害時に備えるべきトイレを具体的にイメージしよう~
2 災害時のトイレの必要数計算シートの使い方 ~トイレの数を見積もります~
3 トイレ確保・管理チェックリスト ~平時から発災後までにやるべきこと一覧表~
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次に、「避難所の環境衛生管理」~感染症から身をも守る~
東京保健医療大学大学院医療保健学研究科感染制御学 教授 菅原えりさ氏の講演。
避難所では、多くの避難者が老若男女が密着して生活をするため、
トイレが不衛生になると感染症が流行する危険性がある。
避難所では、症候群別サーベイランスが重要で
発熱、下痢などの症候群別で5歳未満、5歳以上65歳未満、65歳以上の年代別に
何人いるか、毎日定時刻に記録しておくことが重要である。
<感染症の兆候と想定感染症>
兆候 想定される感染症
○発熱 インフルエンザ、手足口病、麻疹、風疹、おたふくかぜ、ノロウイルス感染症、感冒など
○咳 感冒、インフルエンザ、結核
○皮疹・痛みを伴う腫れ 麻疹・風疹、おたふくかぜ
○開放創
○嘔吐 ノロウイルス感染症、食中毒、インフルエンザ
○下痢 ノロウイルス感染症、食中毒、インフルエンザ
こうした感染症にならないように避難所の清潔を保持するには、
手指衛生が重要でアルコール消毒の徹底などを述べる。
感染兆候の把握をし、
状況によっては、
避難所では、倉庫などを隔離室にし、
発熱者や赤ちゃんを隔離することの必要性も説いた。
最後に「熊本地震に学ぶ今後のトイレ対策」
NPO法人日本トイレ研究所代表理事 加藤篤氏の講演。
加藤氏は、熊本地震では、クルマで非難された方が多くいたが、
エコノミークラス症候群についてトイレとの関連性について説明する。
静脈に血栓ができる条件は
①血流が滞ること→避難所で動かない、歩かない
②血液性状が変わり、固まりやすくなること→水不足による脱水
③血管が損傷すること→打撲、車中泊で長時間足を下ろして座る
避難所でトイレに行きたがらなくなると
必然的に水を飲まなくなり、血栓ができやすくなる。
新潟県中越地震では、
多くの女性がエコノミークラス症候群になり、
2~6日の車中泊で43歳から50歳の女性6人が亡くなった。
Posted by 清水町議会議員 松浦俊介 at 21:47
│地震・災害