＜工業用地造成へ協定＞静岡県と清水町、エステック

下記、静岡新聞

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

工業用地造成へ協定　静岡県と清水町、エステック
静岡新聞 6月24日(金)8時25分配信

　静岡県、清水町、航空宇宙機器部品を製造するエステック（同町）は23日、静岡県の内陸フロンティア推進区域に指定されている同町久米田地区成長産業集積推進区域の工業用地造成事業に関する協定を結んだ。町は土地の買収や開発の許認可手続きを行い、県は造成工事を手掛ける。同社は事業を拡大し、本社工場を移転・新築する。

　久米田地区の成長産業集積推進区域は約1・1ヘクタール。町は本年度に同区域の測量や実施設計、用地買収などを行う。17年度に県が造成工事に着工し、18年度当初に終了する予定。事業費は約5億6千万円で、県と町が一部助成する。

　エステックは昨年、初飛行に成功した国産初のジェット旅客機MRJ（三菱リージョナルジェット）に取り付ける部品を供給したとして、全国的に注目を集めた。現在の従業員は約40人。同区域への進出で同社の面積は現行の10倍近くになるという。

　清水町役場で開かれた調印式で、同社の鈴木誠一社長は「航空機に携わって30年。町や県の協力を得て、さらなる事業拡大を目指したい」と話した。

　県企業局の天野朗彦次長は「エステックはわが国の航空産業を背負っている」と述べ、山本博保町長は「日本をリードする企業であり続けて」と期待を込めた。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

下記、20日の全員協議会で説明された資料

　内陸フロンティア推進区域の指定について

１　要旨

　静岡県は、防災・減災と地域成長を両立させた魅力ある地域づくりを実現するため、「内陸フロンティアを拓く取組」の県内全域への拡大を推進している。
　このたび、成長産業企業の町内留置を目的に、清水町久米田地区の一部区域が、当該取組による「内陸フロンティア推進区域」として指定された。


２　「内陸フロンティア推進区域」の概要

　静岡県が指定する「内陸のフロンティアを拓く取組」として指定される区域には、「県指定区域」と「総合特別区域」がある。
　今回の指定は、「県指定区域」であり、区域内で事業を実施する市町や企業に対し、県の各種支援策がある。
　・企業の用地取得に補助率及び限度額の引き上げ
　・市町等が行う工業用地の整備のうち市町が負担する公共施設整備に対する助成
　・設備投資等を行う中小企業への貸付に対する利子補給


３　指定区域の概要

　（１）名称
　　久米田地区成長産業集積推進区域

　（２）範囲
　　久米田地区内の約１ヘクタール

　（３）事業内容
　　町内企業の留置による就労機会の確保と地域防災力を強化し、定住人口の維持・拡大を図るため、成長産業関連企業を受け入れるとともに、有事に備えた災害に強い工業用地を整備する。

　（４）事業実施主体
　　清水町及び静岡県企業局


４　今後のスケジュール
　
　平成28年6月　清水町「内陸のフロンティア」を拓く推進協議会の設置
　　　　　　　　清水町、静岡県企業局及び立地事業者による三者協定締結
　平成28年7月　測量・実施設計、用地買収
　平成29年度　造成工事着手
　平成30年度当初　造成工事完了