2012年07月17日

<総務建設委員会>刈谷知立環境組合クリーンセンター視察研修

5月16日に総務建設委員会で愛知県にある
刈谷知立環境組合クリーンセンターを視察した。

前日の姫路市の「エコパークあぼし」に引き続き、
ごみ焼却施設の視察。

刈谷知立環境組合クリーンセンターは、
昭和41年に刈谷市と知立市が一部事務組合を設立し、
現在の位置に昭和61年にクリーンセンターを建設。

その後、老朽化したため、
平成17年に同じ敷地内に新しい焼却場を建設した。

敷地面積は、49,000平方m。
焼却炉規模と方式は、97t/日×3基で千連続燃焼式機械炉。

灰溶融炉も備えていて3相交流アーク式で20t/日×2基となっている。

発電施設もあり定格能力は6,400Kwh、
平成23年度の売電実績は、
7,509,320Kwh、売電収入は、
58,765,220円であるが、
今年度からPPSを導入し、
買電と売電の両方をセットにして入札を行い、
9,000万円ほどの収入になる。
建設費は、125億円。

同クリーンセンターは、
昭和61年に旧施設を建設当初から建て替えが必要になれば
隣接地へ施設を建設できるよう用地を確保していた。

旧施設の隣に新施設を建設するという
磐田市クリーンセンターと同じパターンであるが、
磐田市が8億円もの周辺対策費を予算化しているのに対し、
刈谷市と知立市にまたがる同施設は、
新施設建設にあたっても周辺住民からの反対運動や
地元への地域振興策等の要望は特になかった。

隣接して作られた温水プールやグランドも
特に地元還元施設ということで作られたものではなく、
地元との取り決めは、
敷地内の25%の緑化確保くらいだという。

現在、同クリーンセンターの周辺は、
市街化が進み住宅地、病院や駅も建設されているが、
旧施設が建設された当初は、周辺には全くなく田園地帯だったようである。
<総務建設委員会>刈谷知立環境組合クリーンセンター視察研修
(写真:施設の周辺は住宅地)

よって周辺住民もクリーンセンターがあることを前提として
住み着いた新興住宅地の方たちであり、
新施設建設についても特に抵抗がなかった。

焼却場が先にあり、
後から住民の方が住むようになったとはいえ、
地元とのトラブルが特にないというのは、
地域と施設との関係がうまくいっていることの裏返しであり、
信頼関係が構築されている証拠である。

昭和61年に長期的なビジョンで
焼却場を建設した当時の関係者の先見と明と、
その後の地元との良好な関係を保ち続けた努力は、
特筆すべきと考える。



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Posted by 清水町議会議員 松浦俊介 at 18:00 │環境問題

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