<下水道>使用料の改定
6月議会で下水道使用料の改定の議案があった。
10月以降に計量される使用水量分から値上がりとなり、
11月徴収分から実施する。
(下水道料金は2ヶ月ごと徴収)
下水道使用料の改定は平成6年以来、
17年ぶりである。
改定内容は、
基本料金である20立方m(t)までは据え置きの1,570円。
その後、1立方mごとに料金が増えるが
例えば
40立方m 3,360円→3,990円(630円増) 18.8%(改定率)
50立方m 4,350円→5,300円(950円増) 21.8%
60立方m 5,350円→6,610円(1,260円増) 23.6%
21立方mから40立mの世帯が26%と最も多く、
60立法mまでの世帯が全体で4分の3を占めている。
他市町との比較をすると
<清水町>
○基本料金 1,570(円)
○超過料金
20~40(立方m) 121(円)
40~60 131
60~100 142
100~ 152
<沼津市>
○基本料金 1,500(円)
○超過料金
20~40(立方m) 75(円)
40~60 77
60~100 79
100~200 82
200~1000 85
1000~ 88
<三島市>
○基本料金 1,680(円)
○超過料金
20~40(立方m) 96(円)
40~60 103
60~100 120
100~1000 135
1000~ 149
<御殿場市>
○基本料金 2,100(円)
○超過料金
20~60(立方m) 105(円)
60~100 115
100~200 126
200~ 147
<裾野市>
○基本料金 1,890(円)
○超過料金
20~60(立方m) 105(円)
60~100 115
100~200 126
200~ 147
<長泉町>
○基本料金 1,470(円)
○超過料金
20~40(立方m) 84(円)
40~60 94
60~200 105
200~ 115
<小山町>
○基本料金 2,100(円)
○超過料金
20~60(立方m) 105(円)
60~100 115
100~200 126
200~ 147
<函南町>
○基本料金 1,680(円)
○超過料金
20~40(立方m) 85(円)
40~60 87
61~ 89
<富士市>
○基本料金 2,100(円)
○超過料金
20~40(立方m) 105(円)
40~60 115.5
60~100 126
100~200 136.5
200~1000 147
1000~ 157.5
下水道へ接続可能世帯のうち
実際接続している接続率(水洗化率)は、
平成22年度の数値で
○清水町 95.9%
○沼津市 84.4%
○三島市 89.5%
○長泉町 95.9%
○函南町 89.1%
下水道事業は、雨水処理は公費で、
汚水処理は下水道使用料で賄う
雨水公費、汚水私費の原則があり、
独立採算制を経営の基本としている。
この汚水処理にかかる経費は、
下水道の維持管理費と下水道施設を建設する際の
借入金の元利償還費であり、
この費用を下水道使用料で賄う。
しかしながら、下水道整備の建設費の多くは
起債に依存している。
近年ではその償還金の増加に伴い、
下水道財政は一層厳しいものとなっていて、
一般会計からの繰入金に依存している。
こうしたことから、下水道事業の経営の健全化を図り、
一般会計への負担を抑制するため、
下水道使用料を改定する。
下記、今年度の公共下水道事業特別会計
<平成23年度公共下水道事業特別会計>(千円)
【歳入】
○分担金及び負担金 60,466
○使用料および手数料 194,354
○国庫支出金 123,000
○財産収入 44
○繰入金 468,960
○繰越金 5,000
○諸収入 4,106
○町債 150,000
【歳出】
○下水道事業費 544,275
○公債費 459,655
○予備費 2,000
合計1,005,930
歳出の下水道事業費のうち人件費や施設の維持管理費などに
約2億2千万円、建設費に3億2千万円となっている。
借金返済である公債費が4億6千万円で
事業費全体の46%となっている。
ちなみに今年度末の公共下水道債や流域下水道債等の合計は、
6,649,473(千円)である。
歳入の一般会計からの繰入金4億6千万円のうち、
歳入不足による基準外繰入金が2億6千万円。
なお、下水道使用料の改定により
1,774万7,000円の補正があり、
下水道使用料の収入は、194,243(千円)となる。
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