2012年11月17日

<保育所>86%で非正規雇用 県内保育士は3割超

下記、11月9日の静岡新聞

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保育所86%で非正規雇用 県内保育士は3割超-全国保育協議会
2012.11.09 静岡新聞 夕刊 

 非正規雇用の保育士が増え、2011年度には全国の公私立保育所の85・9%で働いていることが9日、全国保育協議会(東京)の調査で分かった。非正規の保育士を雇用している公立保育所では2人に1人に達しており、私立に比べ多さが顕著。地方自治体が厳しい財政状況から人件費抑制を進めたためとみられる。子育て支援の現場で不安定な働き方が広がっていることに懸念の声も上がりそうだ。静岡県内でも、全保育士のうち非正規は3割以上に上るとみられる。

 背景には早朝や夜間を含む長時間保育など保護者のニーズが多様化し、短時間パートの保育士を雇って対応せざるを得ない実態もある。

 調査は昨年10月から今年2月に実施。全国の認可保育所の約3分の1に当たる8205施設が回答した。

 非正規の保育士を雇用している公私立保育所は前回調査の06年度より8・2ポイント増えた。勤務する保育士のうち「非正規雇用が70%以上」と答えた保育所は、全体の9・4%で前回比4・5ポイント増加。公立だけで見ると6・4ポイント増えて12・7%に上った。私立では6・1%(2・9ポイント増)だった。

 保育士のうち非正規で働く割合(全員が正規雇用の保育所を除く)は平均45・6%で前回調査の06年度に比べ4・0ポイント増。公私立の別で見ると、公立は53・5%で、私立の38・9%に比べ非正規化が著しい。

 非正規化の進行と表裏一体で、保育サービスは多様になっている。調査では、「延長保育」を実施している保育所は9・8ポイント増の70・5%。「病児・病後児保育」は8・3%で4・5ポイント増えた。

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 【非正規雇用】

 パートや契約社員、臨時職員など正社員・正規職員以外の働き方の総称。働く期間が個々の契約であらかじめ決まっており、雇用が安定していないことが特徴。賃金や福利厚生などの労働条件は正社員・正規職員より悪い。民間企業に関する厚生労働省の調査(2010年)では非正規雇用の割合は38・7%。地方自治体職員の場合、12年の自治労調査では33・1%を占めている。

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県内公立、傾向顕著-保育所・非正規雇用
2012.11.09 夕刊 

 厚生労働省の調査を基に県がまとめた2010年度の県内公私立保育所(政令市含む)で働く保育士は8986人。このうち常勤は7407人、非常勤は1579人いる。

 県こども未来課は非正規雇用の保育士の実数は把握していないが、常勤保育士の中にも非正規の雇用形態が多い。同課の担当者は「県内でも非正規は少なくとも3割以上に上る」と分析する。

 同課によると、県内でも「三位一体の改革」による公務員数削減で非正規化が加速。特に市町が予算の中で定数管理などを行う公立保育所は顕著で、「2人に1人は非正規かもしれない」とする。

 養成学校で保育士の資格を取得した若い女性には、「非正規雇用では将来に不安」と保育所での就労をためらう傾向も増えている。

 私立でも年度当初の正規採用を控え、待機児童の増加数に応じ、年度途中から非正規採用を行う保育所は多い。

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清水町の保育所の保育士は、
正規職員18人、臨時職員42人で合計60人。

臨時職員が2倍以上いる。

また、保育所と幼稚園は職員の入れ替えを行っているが、
幼稚園は、正規職員23人、臨時職員29人で合計52人。



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Posted by 清水町議会議員 松浦俊介 at 09:44 │総務

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