<交通手段確保>新サービス マイカー乗り合い 東伊豆「ノッカル」
下記、昨日の静岡新聞
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交通手段確保 新サービス マイカー乗り合い 東伊豆「ノッカル」
2024.02.02 静岡新聞
高齢化が顕著な東伊豆町は1日、目的地に向かう際に住民同士が自家用車で乗り合うサービス「ノッカル」を始めた。地区を限定してスタートし、町は2024年度以降に対象を町内全域まで拡大させたい意向。事業に協力する博報堂によると浜松市の庄内地区に続き本県2例目で、全国4自治体目の取り組み。
第1段階として片瀬・白田と奈良本の2エリアで実施する。両地区には約30カ所ずつの停留所を設けた。利用日の前日午後5時までに電話などで予約、目的地へ希望時刻近辺に向かう登録ドライバーの自家用車に同乗する仕組み。町役場など公共施設で購入した1枚100円のチケットを利用(1人利用は2枚、2人以上は1枚)し、収益はドライバーのものとなる。
町内の高齢化率は46・93%(23年12月現在)。町は自力移動が困難になる町民が今後増えると危惧し、取り組みを交通手段の確保につなげたい考えだ。総務課の太田正浩政策推進係長(51)は「運転手も道を熟知している。地域ぐるみでやる事業なので安心して利用してもらえる」と説く。一方、課題に挙げるのがドライバーの確保。現在は30人で、全町的に取り組みを広げるなら増員は必須になる。各地区へ協力を呼びかけるという。
町保健福祉センターで運行開始の記念式典が開かれ、岩井茂樹町長は「(公共交通に)乗りたいけれど乗るものがないという状況を打破する」と強調した。
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ノッカルは、昨年10月に視察研修に行った富山県朝日町が博報堂と協力して始めた事業。
朝日町の町長は、ドライバーの確保など地元住民がいかにやる気を出すかがキモで、地域の皆様の協力が不可欠であると説明していた。
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