<泉水源地>一般開放

清水町議会議員 松浦俊介

2023年06月04日 16:50

6月1日から6月7日は第65回水道週間ということで
清水町八幡にある沼津市の泉水源地の一般開放を見学する。

深井戸見学、お茶の無料サービス、水道クイズコーナー、記念品プレゼントなどがある。

10時から一般開放が始まり、
だいたいそのくらいに着くが、
親子で見学に来ている方など受付で数十人並んでいる。

コロナもあり4年ぶりの開催だという。

深さ30mある井戸は、7つあり、
フタがしてあるが、水があふれて
周囲は水びだしである。

一部、開口部があり噴き出る水を覗くことができる。

効き水のコーナーがあり、
柿田川の水と他のミネラルウォーター2つとの3択で当てるクイズがあった。

一つは、明らかに違う水ですぐ違いが分かったが、
2つが似通っていた。

それが「いろはす」で採水地が山梨県だった。

管理棟では、展望台から柿田川の景色がよく見えて、
廊下には泉水源地の
弥生時代からの歴史のパネルが展示してあった。

管理棟の建設時に
壺型土器が発見されていたり、
五徳のついた台付き甕形土器がなどが発見されている。

戦国時代の北条氏の泉頭城の堀跡なども発見されている。

江戸時代の1857年に代官だった江川太郎左衛門が
水不足に悩む柿田村のために柿田川の水をせき止めて水を流そうとした壮大な計画があったこと、
明治以降は、ポンプの技術で近隣に製紙会社や紡績会社ができたり、
昭和16年に東京水道局が柿田川湧水から水をとって箱根を超えて東京まで水を引く計画があったこと、
海軍に水利権があり、終戦を迎えて米軍に渡すのはことはないから爆破すべきとの意見があったこと、
湧水を護りたいという軍関係者と沼津市の職員が、横須賀海軍施設本部の焼津疎開先、横須賀鎮守府などを説いてまわり、
国有地となった後、沼津市に引き渡されたことなどが書かれている。

柿田川の水は、こちらの沼津市の泉水源地から沼津市と清水町、
そして静岡県駿豆水道が三島市、函南町、熱海市へ飲料水として供給され、
工業用水として静岡県柿田川工業用水道から沼津市、三島市、長泉町の各工場へ、
また農業用水として柿田用水組合、長沢用水組合で利用される。

1日の湧水量約100万m3のうち、飲料水に約20万m3、工業用水に約10万m3が利用され、
狩野川に流れこんでいるのは約70万m3となっている。

〇沼津市泉水源地
https://www.city.numazu.shizuoka.jp/kurashi/sumai/suido/shokai/shisetu.htm

〇国道交通省沼津河川国道事務所
https://www.cbr.mlit.go.jp/numazu/river/kakita-shizen/

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