<いじめ>7割増1万9917件 不登校も最多 21年度、静岡県内公立小中 行事・部活再開が一因
下記、10月28日の静岡新聞
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いじめ7割増1万9917件 不登校も最多 21年度、静岡県内公立小中 行事・部活再開が一因
10/28(金) 9:00配信 静岡新聞
静岡県教委は27日、2021年度に県内の公立学校が認知したいじめや不登校に関する調査結果を公表した。小中学校のいじめの認知件数は前年度より70%多い1万9917件。いじめが現在の定義になった13年度以降で最多を更新した。
小学校が1万5018件(前年度比65%増)、中学が4899件(87%増)と著しく増えている。県教委は「前年控えていた行事や部活動などが徐々に再開され、児童生徒が関わる場面が増加したことが一因」とする。発見のきっかけは校内アンケートや本人からの訴えが多く、全体の半分以上を占める。
いじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」の件数は、小中高、特別支援学校の合計で16件あった。自殺未遂や精神性の疾患発症など生命や心身または財産に重大な被害があったケースが8件、長期間の欠席を余儀なくされたケースは10件あった。
暴力行為も小学校2358件(48%増)、中学校1209件(43%増)と急増している。児童・生徒間の暴力が最多で、本年度、接触の機会が増えたためとみられる。
小中学校の不登校者数は8030人(25%増)で9年連続で過去最多を更新した。小学校2642人、中学校5388人。中学1年で新たに不登校になった生徒数は20年度の3・7倍に膨らんだ。小学5、6年の時に行動制限を受けた学年。環境の変化などに戸惑う「中1ギャップ」が顕著に表れた。
学校が択一式で不登校の要因を選ぶ項目では、多い順に小学校が「無気力・不安」「親子の関わり方」、中学校が「無気力・不安」「いじめを除く友人関係をめぐる問題」だった。
■不登校 学級に1、2人 太田正義常葉大教育学部准教授(教育心理学)の話
静岡県のいじめの認知率は例年全国値を下回るが、今回は5・28%と超え、学校の積極姿勢がうかがわれる。私たちが児童生徒から直接回答を得た大規模調査では、週に1回から複数回のいじめを受けている子は10%程度おり、実際は半分しか認知されていない、と見ることもできる。
不登校の子は1クラスに1、2人いる計算だ。法整備などで学校以外の選択肢は広がりを見せているが、学校はそれを安心材料とせず、生きづらさを抱える子も学べる場となるよう変わっていくべきだ。
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担当課に確認したところ
清水町の小中学校では、
いじめについては令和2年度と3年度を比較した場合、
認知件数が増えている。
これは、令和2年度が4月~5月にかけてコロナで臨時休校であったのと、
3年度により積極的な認知を行ていることも考えられる。
不登校については、
2年度と3年度を比較しても小中学校ともに特段の変化はないという。
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